23:おっと、助けてくれ。 ページ33
やらかしてる、やらかしてるってぇ…。
すると、シャオロンさんは「そっか。」と一言呟くと安堵したような表情になった。
「やっぱ、Aさんに話しかけて正解やったわ!」
ニカッと笑う彼の表情に、偽りは見られなかった。
…よかった、なんて思ってしまった。
そんな事考える資格は、僕にはない。
シャオロンさんだけじゃない、生徒会メンバーのヒロインは
僕はただ、彼らの幸せを見つめるだけの立ち位置なんだ。
…別に付き合いたいわけではないけど。
でもやっぱり、彼らの思い出に
「な、Aさん。」
『はい?』
「俺と一緒に、踊らへん?」
『え!?いや、私踊るのは…』
「大丈夫やって!俺にリードされとけば、そんな大事にはならんから。」
そういうとシャオロンさんは手を差し出す。僕は自然とその手に自分の手を重ねてしまった。シャオロンさんは僕に向かってはにかむと、ダンスホールの真ん中に連れてきた。
ゆったりとした音楽に合わせて踊りだすシャオロンさんに、必死についていこうとする僕にシャオロンさんは「力抜いてな。」と囁く。
さすがの器用さといったところか。僕の下手なステップを上手にカバーするシャオロンさんに、何故だか申し訳なくなる。
ふと顔を上げると、幸せそうに微笑むシャオロンさんが目に写る。
…目線の先には、ヒメカが居た。
そりゃ、そもそも、このパーティーはイベントだ。
強制イベントというのだろうか。生徒会に入るとグルッペンさんから、パーティーのお誘いが来る。
そのパーティーで攻略対象と踊ると、好感度がアップするのだ。
だから、そのメインであるヒメカがいてもおかしくはない。
そして彼の視線の先にヒメカがいてもおかしくはない。
よって尊い。Q.E.D!!
音楽が終わると、ポンと頭を撫でてくれるシャオロンさん。何故だか無性にくすぐったくなる僕は、シャオロンさんからダンスホールの方へと目を向けた。
「…シャオロン。」
「そのバリトンボイス…はっ、グルッペン!?」
声のした方を向くと、ニッコリ笑顔でこちらを見ているグルッペンさんが視界に入った。
…あれ?なんか不機嫌?
「俺が知らんやつと踊ってる間にズルくないか?」
「は?知るかよ。早いもん勝ちとちゃうんですかぁ〜?」
『え?な、何の話?』
流石にね、パニックになってもおかしくないと思う。うん。
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーアルファベット
X
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした!
ラッキーメンバー
shp「…ん?あ、開いてくれたんっすね。ありがとうございます。…また見てくれると嬉しいです(ボソッ)」
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ナゴ(プロフ) - りりぃさん» ありがとうございます…!!!神じゃないです(真顔ーん)是非、是非これからもよろしくお願いします!!! (2022年4月24日 13時) (レス) id: 1c2ddbe29e (このIDを非表示/違反報告)
りりぃ - グハァッ_:(´ཀ`」 ∠): 好きです() 神ですね(確定事項) (2022年4月23日 22時) (レス) @page50 id: 8c904fdfcc (このIDを非表示/違反報告)
ナゴ(プロフ) - ゆずはさん» ありがとうございます!!!登場キャラみんなと続編まで失踪せずに続けられるように頑張りますので、これからもよろしくお願いします! (2022年4月16日 15時) (レス) id: 1c2ddbe29e (このIDを非表示/違反報告)
ゆずは - htさんの回めっちゃほんわかしてて可愛いです!(?)続編決定おめでとうございます!!これからも夢主ちゃんや親友ちゃん、wr/wrさんのお話し楽しみにします!! (2022年4月16日 10時) (レス) @page50 id: 083d316892 (このIDを非表示/違反報告)
ナゴ(奈檎)(プロフ) - ゆずはさん» はっ、ありがとうございます!!knさんのセリフ、どうしようかなと結構悩んでいたので喜んでいただけてとても嬉しいです!これからもよろしくお願いします!!! (2022年3月12日 8時) (レス) id: 1c2ddbe29e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ナゴ | 作成日時:2020年3月23日 16時