ことのはじまり2 ページ2
私たちは並んで歩き出した。
何も言わない私を不審に思ったのか、轟が珍しく自分から口を開く。
「元気ねえな」
「まあね」
「なんかあったのか？」
「さっきカレシにフラれた」
なるべく平静を装って言った。
「…そうか」
「うん」
「お前の彼氏、見る目ねえんだな」
「そりゃどうも」
彼なりに励まそうとしてくれたのだと解釈した私は、その発言を社交辞令として受け取っておくことにした。
轟はジッと私の顔を見たけど、何も言わない。
「…私、轟になりたい…」
押し込めたはずの悲しい気持ちが突然溢れて、私はついそんなことを口走っていた。
轟はイケメンだ。筆記でも実技でも成績優秀だと聞くし、おまけに雄英体育祭では2位。
私もそれくらいよくできた人間だったら、好きな人にフラれたりしなかったかもしれない。
なんて単純な思考から出た戯言のつもりだったのだけれど
「Aは轟になりてえのか？」
轟はなぜか、そんな妙な言い方をした。
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なぎさ(プロフ) - てのーるさん» 初めまして、コメントありがとうございます！そう言っていただけて本当に嬉しいです！本作をお読みくださりありがとうございました！ (2018年10月21日 11時) (
レス) id: 2a6bd4d84b (このIDを非表示/違反報告)
てのーる - 全体がとても良くまとまったストーリー構成で、見ていて気持ちのいい物語でした！ これからもご自愛の上、執筆活動を頑張ってください^^ (2018年10月21日 2時) (レス) id: e945a347a3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なぎさ | 作成日時：2018年8月17日 0時
