【魔法科高校の劣等生】白百合の傍には雨が降る (ページ35)

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戦闘編Ⅳ ページ35

化け物

それは杏都にとって最もタブーであるフレーズ。だがそれを知らないまま服部は続ける

服部｢確かに俺は司波深雪さんの生徒会所属には賛成します。むしろ大歓迎だ

ブルームであることに誇りを持っているのも事実。ウィードを少なからず蔑んでいるのもまた事実だ

けれど当然の事だろう？一科生が二科生に勝てるわけないんだから。だから見なくても分かる。兄貴だろうがなんだろうが俺は反対する。だいたい二科生の分際で……！｣

深雪・氷華｢いい加減にしてください！／いいに加減してください｣

兄を蔑む事を許せない妹と、妹を化け物と呼んだことを許せない姉が同じ事を発言した

服部｢司波さん、水無月さんまで…｣

氷華｢…私はどちらかと言うと、渡辺先輩と似ていて、一科生二科生関係なく、楽しく過ごせればそれでいい主義です。

でも服部さん。貴方はさっき言いましたよね。妹に【化け物】って

そのワードを言った罪は消えませんよ｣

深雪｢私の事を何と言おうと私は構いません。ですが私の尊敬する兄に…敬愛を捧げるお兄様にそんな無礼を振るった貴方は軽蔑します｣

タブーであるフレーズを聞いた杏都は目を閉じ、耳を塞ぎ、ビクビク怯えながら、涙を堪えていた

隣に居る達也は、ただそのやり取りを呆然とみていた。だが、その右腕は、杏都の背中を摩って、冷静さを取り戻させようとしている

摩利｢服部がそこまで達也の入会を否定するなら、魔法実技で決着を付けよう

もし、服部が勝てば司波達也の入会をの話は無かったことにする。まぁ深雪は規約だからどちらにせよ所属しないといけないが

もし達也が勝てば、風紀委員会に所属してもらう。後ほど説明はするさ。会長権限のない例外の委員会とだけ伝える

…それと、水無月杏都、水無月氷華、天宮澪、天宮藍葉の4人にも協力してもらいたい事がある｣

4人はそれぞれ首を傾げるが、他ならぬ風紀委員長の頼みだ、断る訳もないと、頷いた