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そして氷華は誰よりも美しく、誰よりも可憐な女性に育った。2人の弟妹へ向ける愛情以外はそれほど感情を持ち合わせていなかったものの、悪い事もせず、普通に生きていた。
何をするにも、情熱が無くてもこなす事が出来た。勉強も運動もゲームも読書も、全て簡単にこなせてしまう。
そして、氷華が藍葉達と出会う少し前に彼女を悲劇が襲った。
何事もなく平穏に暮らしていた高校三年生の、皮肉にも翡翠が植物状態となった環境に近いような茹だるような暑い夏の日。
普段は自ら進んで行こうとも思わなかった【水無月第一総合病院】の一室に向かって歩いていた。甘えたかった欲望をせめて実母の翡翠に聞いてもらう、思いをぶつけようと思ったからだ。
ガラリと戸を開いた時、氷華は軽い目眩に苛まれた。
その病室に、朝比奈翡翠は居なかった。点滴もベットも母の姿もなく、真っ白に綺麗な天井と床のみが広がっていたのだ。
涙と激しい頭痛の中で本家に戻った氷華は一目散に父の部屋へ向かう。
｢……なんで……なんでお母さんを殺したの｣
低く、重い声が【無月の間】に響く。だが蓮は何も反応を返してくれなかった。
｢なんでお母さんを殺したの！！｣
叔母である藤花に教わった投げナイフを駆使し父との間合いを詰めた。だが父は簡単に交わし、氷華の腕を軽々掴んで振り落とした。受け身が取れず頭を打ったが、
氷華はそれでも父を睨み続ける。
｢なんで……なんでお母さんを……｣
泣き喚かれるのが嫌なのか、父は軽く溜息をつき、氷華に目を合わせないままただ一言、
｢要らなくなったからだ｣
それだけを告げた。
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夢沢夏美(プロフ) - サクラさん» コメントありがとうございます。むふふ、夢1のこと嫌いなのは継母です一応。叔母は夢1の事を嫌っていません。語彙力ないから混乱させて申し訳ない(泣) (2018年6月5日 17時) (
レス) id: dbf7975cc0 (このIDを非表示/違反報告)
サクラ - えっ?おばさんてっ夢1のこときらいなのに、なんで「貴方は私の」とかいってるの!?わかんない?(TT)更新楽しみに待ってます！ (2018年6月5日 17時) (レス) id: 82bd22f655 (このIDを非表示/違反報告)
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