017・麻薬のようなもの ページ19
「私、自分の快楽ため躊躇なく人を殺す人嫌いなの」
「分かった？金輪際、私に関わってこないで‼︎」
雑念を振り落とすように荒々しい口調で筋の通った常識的な主張をした。
手を払いのける。
私の言葉をどう受け止めたのか。
その表情からはいまいち読み取れない。
贅肉のない引き締まった体を軽く押しのけるとすんなりと解放される。
意外なほどあっさり身を引いたことに少し驚く。
ゆっくりと体の向きを変え来た道を戻るが付いてくる気配はなかった。
ヒソカの気が変わらないうちにこの場を離れる。
「も〜〜やだなァ♠︎」
「Aのせいで興奮してきちゃったよ❤︎」
森林に消えていく彼女を見ながらヒソカはペロリと唇を舐めた。
我慢してた禍々しいオーラを解放すると森の獣達が騒つき逃げ出す。
自分の下半身で大きくなっていくモノを感じていた。
「戻る前に鎮めなきゃ♣︎」
一刻前。
ヒソカは楽しい試験官ごっこを終え新たに"青い果実"を見つけ満足していた。
後はじっくりと"青い果実"が育ち熟れるのを待つだけ。
待つのは得意だ。そう思いながら彼達の様子を見ていた。
青い果実達が和気藹々としてる中マントを着た素性の知れない人物がフードを下ろした。
フードからこぼれ落ち踊って肩に流れるホワイトグレージュ色の髪。
美しいという表現さえ拒むほどの完璧に整った顔。
幾らか冷やかな輪郭の線の中に柔らかい肉感をとじこめているというようないわゆる近づき難い高雅な美。
そして、空をのぞかせたように深く澄み切った青い瞳。
目の前で笑ってる彼女が数年前冬に助けた痩せ細った少女"A"だと気がつく。
一瞬で君の虜になった。
今までに感じたことのない身体じゅうの細胞がわっと一斉にわき立つような昂ぶりと殺人衝動。
新たに見つけた果実なんて興味が消え失せていた。
綺麗な顔が苦痛で歪む姿を見たい。
君は一体どんな声で泣いてくれるのか。
想像するだけで僕の欲が掻き乱され全身に高揚感が広がる。
ここでAと再会するなんてこれは運命だ。
君はボクのモノだ。誰にも渡さない。
ボクが必ず君を殺す。
欲を鎮め試験会場に戻るとプロペラの轟音。
空を見上げればハンター協会マークの飛行船が飛んでいた。
2次試験の結果にハンター試験の最高責任者ネテロ会長が登場し、再度2次試験を行うことになった。
今はそんなことはどうでもいい彼女の姿を探す。
ラッキーカラー
あずきいろ
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カラス - ヒソカたまらん、、更新楽しみです待ってますー (2021年9月3日 4時) (
レス) id: 2cdebcf1aa (このIDを非表示/違反報告)
リオ(プロフ) - めっっちゃ萌えます‥！！ヒソカの変態っぷりも良いですし出会い方やストーリーがめっちゃ好きです‥！！(*≧∀≦*)ぜひ更新よろしくお願いします！m(_ _)m (2019年8月13日 0時) (レス) id: cdff23c672 (このIDを非表示/違反報告)
ユキナ(プロフ) - フェイタン天使さん» ありがとうございます！！やる気が出て更新しました、笑 良かったら引き続き読んでください！よろしくお願いします(_ _) (2017年9月6日 3時) (レス) id: 427ac8eeed (このIDを非表示/違反報告)
フェイタン天使(プロフ) - ヒソカあああああああああああ！！！優しい少年の方も萌えたけど、今の変態ヒソカの方も十分に萌えます！！更新待ってますw (2017年9月5日 22時) (レス) id: 36a76390b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：樹枝六花 | 作成日時：2017年8月24日 23時
