謙遜と卑下 ページ30
ジュンくんとバスを乗り継ぎ
ついた先はジョチョンスイス村
特徴的な赤と黄色の建物がずらりと並ぶ
友達と行きたかったインスタ映えスポット
映えというものにそこまで敏感ではないがついついかわいいものには惹かれてしまうのだ
「ごめん、ジュンくんこんなとこ来てもおもしろくな…」
JN「え、ここ凄くきれいなとこだね！」
私の隣には目をとても輝かせている成人男性
記念に〜なんて言いながら早速セルカを撮っている
いやぁ横顔もお綺麗なことで…
JN「ねぇ、Aちゃん一緒に写真撮らない??折角だし!」
「あー、いいですよ…
へ?写真??ふ、ふたりで???」
あ、あぁ私がカメラマンになって写真を撮ればいいってことか!
「写真なら任せて！かっこよくジュンくんを撮る自信ならあるから！」
あたふたしながらもスマホを取り出すと
ほっぺをぷくっと膨らませて「もぅ〜違うって〜」と言い肩をグイっと引き寄せられ
意図せず、ジュン君の胸元にもたれかかってしまう
この状況は私の頭では理解できないぞ？
パシャリとカメラのシャッター音が何度か鳴る
JN「うん、いい感じ！
後で送っとくね」
「へ?あ、はい、ありがとうございます」
本日何度目かの思考停止
ジュンくんはなぜか楽しそうに鼻歌を歌いだした
JN「敬語〜せっかく外れてたのに戻ってるよ
あ、あそこの傘のとこでも写真とろう！」
無邪気な顔で笑うジュン君は笑顔まで太陽みたいで
かわいい
「ご、ごめん」
自然と笑みがこぼれる今の時間が続いたらいいのにな
なんて思ってたら
ふふふ、なんて上品な笑い方ではないが
表情筋が緩みに緩んだ私の隣でパシャリとシャッター音がまた鳴った
JN「Aちゃんの笑顔の写真ゲット」
へへへっと笑うジュン君に
「そ、そんな写真持ってたらジュン君のフォルダーが汚れてしまう…！
け、消しましょ！消そう！それがいい！」
と言いながら
慌ててスマホを奪おうとするとスマホを上にあげられ身長が届かない
挙句の果てには二つの大きな掌で顔を固定された
「ふ、ふが…」
目の前にはジュン君の綺麗な顔
まっすぐな目
JN「あのね、Aちゃん
謙遜と卑下は違うんだよ?
Aちゃんは充分きれいだし、可愛いし、性格もよくてたくさん良いところがあるんだから
そんなに自分を下に見ちゃダメ!」
僕の…と何か言いかけて手を離される
最後のほうはうまく聞き取れなかったな
＿＿＿＿
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naginao(プロフ) - ももかさん» 本当ですか!あぁ、良かったです...!!(泣)そんな、嬉しいお言葉を頂けて本当に感謝しか無いです…。更新頑張りますね!コメント、ありがとうございます!! (2021年1月31日 19時) (
レス) id: 75fb9f73cf (このIDを非表示/違反報告)
ももか(プロフ) - 最新話見れてます！ naginaoさんが書く小説が大好きです！これからも応援してます！ (2021年1月31日 19時) (レス) id: 4ad4e81827 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：naginao | 作成日時：2021年1月31日 18時
