ep.38 ページ41
・
" ただの、先輩と後輩に戻る。 "
謙杜くんの腕を振りほどいて、下駄箱を目指す
何日も、何日も考えた結果がこれしかなかったから。
好きじゃなかった。
ずっと近くにいたから錯覚していただけ。
大丈夫、謙杜くんが、先輩たちがいない元の生活に戻るだけ。
なのに、
謙「 待って…っ！！！ 」
なんで、追いかけてきちゃうの？
謙「 …ちゃんと話させて、お願い 」
「 だからそれは、大丈夫です…っ 」
振り返らずにそう言うと、後ろからグッと手を引かれて
気付けば彼の腕の中
謙「 …じゃあ、なんで泣いてるん、」
ドクンドクンと跳ねる先輩の心臓の音
「 …わからないんです、」
謙「 … 」
「 直接言葉にされるぐらいなら、
自分から無かったことにしちゃえばいいんだって、
でも毎日、何かが足りなくて、」
無意識のうちに、足が部室の方向に向いているのも
一緒に歩いた道を一人で歩いているときに寂しく感じてしまうのも
あらゆるところでふと彼を思い出してしまうのも
全部全部。
「 …おかしいよね 」
そう言って、顔を上げると
頬を伝う涙を優しく拭って、
謙「 …好きや、」
たったの3文字
真っ直ぐ私だけを見つめてそう言った彼
「 …っ ｣
謙「 もうこの先、人を好きになることなんてないんやろなって思ってた
…でもAだけは違ったんよ。」
いつの間にか土砂降りだった雨は上がって、
私たちの間に夕日が差し込む
謙「 …俺の彼女に、なってください 」
夕焼けに照らされたキラキラな彼の瞳に、
吸い込まれてしまいそうだった。
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まっちゃん - めっちゃいいお話ですね推しがテーマでキュンキュン×２でした (10月8日 17時) (
レス) @page40 id: 05008d5b68 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - ほんとに最高でした！自分の名前だったのでどきどききゅんきゅんしたし、自分の推しだったのでもう最高でした！❤ (5月30日 15時) (レス) @page44 id: 94cbac58ed (このIDを非表示/違反報告)
凪(プロフ) - ゆいさん» ご返信が遅くなり申し訳ございません💦コメント・嬉しいお言葉ありがとうございます😭💕皆様にお楽しみいただけますよう作者頑張りますので、どうか暖かい目で見守っていただけますと幸いです😌🌙 (2022年9月2日 21時) (レス) id: e17195385e (このIDを非表示/違反報告)
凪(プロフ) - Sky☆さん» ご返信が遅くなり申し訳ございません💦コメントありがとうございます♩まだまだ本作品をお楽しみいただければと思います😭💕 (2022年9月2日 21時) (レス) id: e17195385e (このIDを非表示/違反報告)
凪(プロフ) - ともさん» ご返信が遅くなり申し訳ございません💦コメント・嬉しいお言葉もありがとうございます✨ (2022年9月2日 21時) (レス) id: e17195385e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：凪 | 作成日時：2022年7月4日 23時
