ep.35 ページ37
駿佑 side .
あの日を境に、Aちゃんは部室に顔を出さなくなった。
それに、
恭「 …教室行ってもいつもおらんって言われんねん 」
丈「 なあ謙杜、黙っててもわからんやろ 」
流「 あの日、何があったん？ 」
謙「 …わからん 」
…長尾から笑顔が消えた。
その後も何を聞かれても頑なに口割ろうとしない長尾に皆諦めモードで
駿「 …おい長尾、ええ加減にせえよお前！ ｣
そんな曖昧なふてこい態度の長尾に俺は痺れを切らした
駿「 被害者ヅラすんなや、なんも分かってへんな！」
大「 みっちー 」
謙「 …みっちーに俺らの何がわかんねん！！ 」
怒りからなのか、悲しみからなのか、
ふるふると震えて肩を揺らす長尾に寄り添ったのは大橋くんで
和「 …謙杜もみっちーも、一旦落ち着こうや 」
その一言であの日の事について話す気になった長尾から、皆で黙って聞くことに
謙「 …あいつが来た、」
流「 え？ 」
謙「 Aに会いにいく途中でばったり会ってもうて、逃げようと思ってんけど捕まって 」
唇を噛み締めて、俯いてから
謙「 キス、された 」
和「 …は？ 」
謙「 しかもあいつ、後ろにいたAに気付いてた、笑っててん 」
俺たちは、怒りに震えた
あれだけ言ってもまだ長尾に付きまとうあいつに
悔しそうに唇を何度も腕で拭う長尾の姿に胸が傷んだ
それと同時に
丈「 …謙杜、行かなあかんちゃうんか 」
大事なことを見失っている長尾にそう言った丈くん
謙「 … 」
大「 寄り添ってあげな 」
謙「 …なんて、なんて言えばいいん、キスされてごめんって？聞いてくれるわけないやん…っ、」
流「 謙杜、落ち着きや 」
謙「 もう…あかんって、」
戻って来おへんねん、頭を抱えてそう言う長尾に
恭「 …謙杜、もちろん謙杜も辛いと思うで
でもそれ以上に今辛いのは紛れもなくAちゃんやと思う
訳も分からず、それにあいつの正体も知らないんよ 」
恭平がそう言った瞬間、いとも簡単にスクッと立ち上がって
どこかへ走って行った長尾
そのとき目付きが変わった長尾を見た俺らは
ただただ2人の関係の修復を願うだけやった
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まっちゃん - めっちゃいいお話ですね推しがテーマでキュンキュン×２でした (10月8日 17時) (
レス) @page40 id: 05008d5b68 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - ほんとに最高でした！自分の名前だったのでどきどききゅんきゅんしたし、自分の推しだったのでもう最高でした！❤ (5月30日 15時) (レス) @page44 id: 94cbac58ed (このIDを非表示/違反報告)
凪(プロフ) - ゆいさん» ご返信が遅くなり申し訳ございません💦コメント・嬉しいお言葉ありがとうございます😭💕皆様にお楽しみいただけますよう作者頑張りますので、どうか暖かい目で見守っていただけますと幸いです😌🌙 (2022年9月2日 21時) (レス) id: e17195385e (このIDを非表示/違反報告)
凪(プロフ) - Sky☆さん» ご返信が遅くなり申し訳ございません💦コメントありがとうございます♩まだまだ本作品をお楽しみいただければと思います😭💕 (2022年9月2日 21時) (レス) id: e17195385e (このIDを非表示/違反報告)
凪(プロフ) - ともさん» ご返信が遅くなり申し訳ございません💦コメント・嬉しいお言葉もありがとうございます✨ (2022年9月2日 21時) (レス) id: e17195385e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：凪 | 作成日時：2022年7月4日 23時
