渚のエトランゼ Ⅱ (ページ21)

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内村「…と、いうことで！俺たち結婚しまーす！」

寧々「ええっ！？瑠花とうっちーが…！？」

元木「おいおい嘘だって言ってくれよ信じらんねえ！」

織山「いつかはすると思ってたけど、そこが一番最初なんだ(笑)」

そして俺達は歳を重ねた

時間は止まってくれたりしないし、皆平等に時間が進んでいく。どれだけ止まってほしいと願っても…それはただの願いで終わる

25の春、うっちー達が結婚した

黒田「檜山が一番乗りで結婚するかと思ったんだけどなー」

檜山「え、なんで俺？(笑)」

元木「わかるわかる。モテるし結婚向きだよな」

檜山「それ言ったら竜生でしょ」

『…俺？』

内村「2人ともモテるのにぜーんぜん彼女作んないよねぇ」

織山「っ、おいバカそれは…！」

うっちーのセリフを慌てて止める織山くん

まるで腫れ物を扱うような接し方なのは、俺がそうさせてるんだとわかっている

Aちゃんが亡くなってそれなりに経つのに…昨日の事のように思い出せる楽しかった記憶が、いつまでも忘れられない

皆の中で俺に恋愛の話を振るのは“禁句”

引きずったってしょうがないのは…頭ではわかってるけど

『何回でも言うけど、俺は誰とも付き合う気ないよ』

元木「だよなっ！わかってるわかってる！」

黒田「そうそう、今どきフリーなんて珍しくないし！」

織山「檜山は？」

檜山「俺は……今忙しいから」

内村「最近檜山コソコソ何かやってるよね？あれなにやってんのー？」

檜山「んー…内緒(笑)」