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潔と来たのは潔の家に近い居酒屋。
なんと知り合いが経営しているらしく、今日は定休日だったのに、Aのファンだから、ということで開けてくれたらしい。
『ほ、本当にすみません……』
店主「いーのいーの!!その代わり握手してほしい!!」
ときれいなお姉さんが手を差し出すので、その手を握る。
握手をし終えると、じゃ、なんかあったら呼んでね!と
裏へと行ってしまった。
2人きりになり、少し気まずい。
まあ、この間のことがあったからかも知れないけど。
すると潔が口を開く。
世一「A、あのあと大丈夫だった?凪重かったでしょ」
『うん、本当に昔と比べるとめっちゃ重くなってる。昔も重かったけどね、』
思い出して少し笑うと、潔がじっとAを見つめる。
『どうしたの?』
潔「あの日、来る前凪と一緒にいたの?」
『んーん、仕事終わりに、みんなでご飯たべないかってお誘い来てさ。既読つけたら電話かかってきて、俺の奢りだっていうから、つられてきちゃったんだよね』
呑気だよね、気引き締めなきゃ!といいながら潔の方を見る。
潔「そっか、一緒にいたのかと思った」
安心したかのような笑みを浮かべ、ビールをぐっ、と喉にながす。
つられてAも呑む。
潔「Aって、普段お酒とかよく呑むの?」
『あんまり呑まないかも。逆に世一くんは?』
潔「サッカー選手さ、みんなお酒大好きだから連れてかれて、呑み付き合うこと多いんだよね」
はあーと息を吐きながら言う潔。
こんなに打ち解けて、プライベートでゆっくり話すのは初めてな気がする。
それからも色々話した。
高校生の凪のこと。
サッカーのこと。
カイザーっていうイラつく選手のこと。
そして
潔「あのさ、女性にこんなこと聞くの、失礼かもしれないんだけどさ」
『うん?』
彼は随分と酔いが回っているみたいだ。
潔「お付き合いしている方……とか、いるんですか」
目線を逸らしながらそういう潔。
『ふふ、なんで敬語なのさ。好きな人も、彼氏もいないよ。』
それを聞いた彼は
じゃあさ、と続ける。
潔「俺のこと、意識して欲しい、です。」
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虹(プロフ) - 完結おめでとうございます!!嬉しいような悲しいようなちょっとよく分からない感情ですが、陰ながら応援させていただいていました!!本当にお疲れ様です!リクエストの件ですがお時間ある時で大丈夫ですので烏くん、乙夜くんの夢小説を書いていただきたいです!! (2023年3月26日 2時) (レス) @page24 id: 12afbbff79 (このIDを非表示/違反報告)
村紗水蜜デコレさん(プロフ) - 完結お疲れ様です!!(╥﹏╥)良かったら絵/心さんのを書いて頂きたいですっっ(╥﹏╥) (2023年3月26日 0時) (レス) @page24 id: 66ad029385 (このIDを非表示/違反報告)
美影(プロフ) - Hiさん» コメントありがとうございます🥹そう言っていただけて嬉しいです💖 (2023年3月21日 19時) (レス) id: 1561903e15 (このIDを非表示/違反報告)
美影(プロフ) - 豆さん» コメントありがとうございます🥹これからも頑張ります❤️🔥 (2023年3月21日 19時) (レス) id: 1561903e15 (このIDを非表示/違反報告)
Hi - お、面白すぎる!!神だ、、! (2023年3月7日 19時) (レス) @page18 id: 20e40c99d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:美影 | 作成日時:2023年2月1日 22時