1937年ウール孤児院_2 ページ2
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階段を上がると、子供達が好奇の眼差しをAに向けてきた。
どの子も古着を身に纏っていて、孤児院が裕福でないことは一目でわかった。しかし、廊下や子供達の部屋は掃除が行き届いており、清潔な状態が保たれている。元気そうに騒ぐ子供達を見る限り、食事も十分に与えられているようだ。
「あなたの仕事は簡単よ。あの子の部屋の掃除と食事の準備。そして、ここで見た不思議なことを一切口外しないこと」
院長は口早に用件だけ伝えると、突き当たりの部屋の前で立ち止まった。
先程、子供達がいた場所とは打って変わり、掃除がされていないのか部屋の前の廊下は埃が溜まっていた。窓もなく昼間だというのに薄暗い。電気はないのかと視線を上げると、割れた状態のまま放置された電球が目に入った。
院長は乱暴に扉をノックすると、部屋の主の返事を待たずに扉を開けた。
「出て行け！」
廊下に怒声が響く。まだ声変わりも終えていない少年の声だ。
「化け物め」
院長の侮辱の言葉と同時に、部屋の中から本や文房具などがものすごい勢いで飛んできた。
「ひぃ」
院長は小さく叫ぶと、Aを部屋へと押し込む。
「あとは頼んだわよ」とだけ言い残して、院長は部屋の扉を勢いよく閉めた。
突然の来訪者に、この部屋の主人である少年は眉間に皺を寄せ、不快感を露わにしている。少年が口を開くその前にAの口から無意識に言葉が零れた。
「魔力……暴走」
Aの声に反応するように、宙に浮かんでいた文房具類が一斉に床へと落ちた。
少年の顔には先程まで浮かんでいた不快な表情はなく、毒気を抜かれたかのようにポカンとした顔をAに向けていた。
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マニ。(プロフ) - くろさわさん» ✉️。有難うございます、忙しい中嬉しいです。あのくろさわさんのボードに返事送りましたのでボード返事お待ちしています。 (1月21日 21時) (
レス) id: c4b8377817 (このIDを非表示/違反報告)
くろさわ(プロフ) - マニ。さん» お誘いありがとうございます。リアルが忙しくて返信に時間がかかってしまいそうですが、それでもよければ話しましょう！ (1月21日 20時) (レス) id: 107fffb2fc (このIDを非表示/違反報告)
マニ。(プロフ) - くろさわさん» ✉️。こんにちは！とても面白いです！もしよろしければ一緒にボードで会話しませんか？これからも更新応援してます💖 (1月21日 16時) (レス) id: c4b8377817 (このIDを非表示/違反報告)
くろさわ(プロフ) - 天天さん» 嬉しいお言葉の数々ありがとうございます！作品を好きになってくださりすごく嬉しいです！これからも頑張りますね。 (5月4日 21時) (レス) id: cf8b940453 (このIDを非表示/違反報告)
天天(プロフ) - 大っ好きです。夢主さんがとても優しくて感動しました。細かい心情表現や創造力が大好きです。続き楽しみにしてます！これからも応援してます。 (5月4日 13時) (レス) @page11 id: c861e4568e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くろさわ | 作成日時：2023年1月29日 23時
