＊285話「第二セット」宮瀬side ページ16
第一セットの流れそのままに
第二セットはAたちが優勢で進んでいる。
空回っていた攻撃も機能しているし、
何よりも......。
(フェイント......)
「前っ」
強打の姿勢からプッシュへと切り替わった瞬間、こっちゃんが動いてボールをあげた。
その反応の良さにおおっと声が上がる。
「紅っ！」
「はいっ！ 彩愛！」
ライトに上がったトスをWSの後輩が綺麗に決める。
「やまちゃん、すげえ反応だな！」
「まあね！」
「なんでお前がドヤ顔してんの......？」
いつの間にかやまちゃん呼びになっている木兎の興奮した様子に、
私が得意気にドヤ顔をかます。
クロテツに突っ込まれているが、気にしなーい！
そんな私にホマホマが苦笑する。
「なあに？ ホマホマだって嬉しいくせに」
「別になんも言ってないだろ」
コートから目を離さず、会話を続ける。
こっちゃんはトスをあげたLの後輩と
点を決めたWSの後輩をほめてる。
「それにしてもさっきからすげえな」
「うん。A、反応早い」
研磨がしゃべるなんて珍しい！
そう思いながら、ふふんと胸を張る。
「うちのAはねえ、フェイントに引っ掛かりにくいのであーる！」
「お、なんでなんでー？！」
食い付きよく返してくれる木兎にますますドヤ顔をしながら、
「それはねえ」なんてもったいぶっていたら、ホマホマが先に答えた。
「A、“目”が良いの」
「目？」
「ホマホマ、私の言葉ぁ」
ごめんごめん、ってジェスチャーされるも、
視線はコートに向いている。
むすっと唇をとがらせながら、自分もコートを見る。
すると、セッターへと返されたボール。
それをエースの“得意なトス”であげられる。
が......。
「っ......」
「よしっ！！」
ドシャッとされてしまう。
あちゃーっと額に手をやっていると、
「結良、い」
「ごめんごめん。次は決めるよー！」
何か言いかけたAの言葉を遮るように、
うちの“エース”はへらへらっと笑った。
「なんじゃ、あれ」
＊286話「目」向日side→←＊284話「違和感のある背中」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 215人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
事故って次に目が覚めたら赤ちゃんになってたんだけど(;ﾟДﾟ)! Part5【HQ】
バレー部のマネちゃんはギャル担当2
烏野高校排球部にはもう1人の美女がいた【ハイキュー】
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
星蛍(プロフ) - 美玲さん» ありがとうございます！ (2020年1月6日 11時) (
レス) id: 3b9001af19 (このIDを非表示/違反報告)
美玲(プロフ) - いえいえ！更新頑張ってください！ (2020年1月6日 5時) (レス) id: 405180babc (このIDを非表示/違反報告)
星蛍(プロフ) - 美玲さん» 代わりにありがとうございました！ (2020年1月5日 21時) (レス) id: 3b9001af19 (このIDを非表示/違反報告)
星蛍(プロフ) - 沙綾さん» 返信遅れてすみません！！美玲さんの言うとおり、縁下くんです！ (2020年1月5日 21時) (レス) id: 3b9001af19 (このIDを非表示/違反報告)
美玲(プロフ) - 沙綾さん、多分それ縁下力くんの事だと思います！もし違ってたらすみません(><) (2019年11月30日 17時) (レス) id: 405180babc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：星蛍 | 作成日時：2016年2月28日 20時
