＊�� ページ49
＿菅原side＿
部活後、どこから持ってきたのか蛙のおもちゃをAに渡す2年。
しかも、手を出してとあえて持ってるものを教えず。
だが、Aは手のひらに蛙を置かれても、
首を傾げながら
「可愛いね。どうしたの、これ」
と言うだけだった。
可愛いね、という割に真顔だったけど。
その反応にガッカリを隠さない2年。
わかりやすいなあ……。
それを眺めながら、そろそろ止めないとなあと思っていると、
同じくそれを見ていた大地がため息をついた。
「あいつらまだやってるのか」
「よっぽど知りたいんだなあ」
「でも、大和ちゃんに弱点的なのはないのかな？」
旭のその問いかけに、俺と大地が答える。
「暑さ」
「方向音痴」
「裁縫」
「いや、そういうのじゃなくて」
あーだ、こーだ、と身振り手振りで伝える旭。
なんとなく言わんとしてるのはわかる。
「なんかこう、女子が泣きついてくるようなものだろ？」
「あいつらもそれが見たいんだろうなあ。変な愛情表現だよな」
たぶん、俺たち3年が清水に抱くような恋愛とは別の愛情。
それを2年は2年でAに対してあるのだろう。
もし、恋愛だとちょっと困るけど……。
まあ、見ている限りそれはないだろう。
今度は先端恐怖症を調べてるのか、
影山にボールペンの先を向けられ、首を傾げているA。
あいつら、後輩に何させてんだ……。
本当にそろそろ止めるか、と思ったとき、
大地に言われた。
「スガは気になんないのか？」
「え？」
「大和の苦手なもの」
そう言われて思い出す。
去年の冬の彼女を……。
シンシンと降る雪の中、
ぐるぐるとひたすら歩き回っていた彼女。
フワフワと降る雪を、
本当に、ほんとうに、微かに震えていた彼女。
確信はない。
けど、なんとなくそうなんだろうとは思ってる。
いつの間にか、注意をしにいった大地。
残っていた旭に言ったわけじゃないが、つぶやく。
「たぶん、俺は知ってる」
「え……！」
Aが苦手なもの、嫌いなものを……。
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星蛍(プロフ) - 麗さん» コメントがすっかり遅くなってしまい、申し訳ありません。そうですね。検討しておきます！ (2020年11月22日 14時) (
レス) id: 1ee6b4a9bd (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 28ページ こっちゃん とあだ名？で呼ばれていますが、これは固定なのでしょうか？ 名前変換出来るのにあだ名だけが固定だと不自然に感じます。 固定の名字から取るなら分かるのですが変換出来る名前から取ったあだ名だと違和感あります。 (2020年11月12日 19時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
星蛍(プロフ) - ムーンさん» すみません！！変換機能をオンにするの忘れてました。直したので、名前変換できると思います。 (2019年2月25日 17時) (レス) id: 4856ab23f3 (このIDを非表示/違反報告)
ムーン(プロフ) - 名前がずっと古都となっているのですが変換はできないのですか？ (2019年2月24日 22時) (レス) id: dbcb69aa60 (このIDを非表示/違反報告)
星蛍(プロフ) - 夢花 (仮垢)さん» 返信遅れてすみません！！ ほめ言葉として受けとります笑 ありがとうございます！ (2019年2月22日 18時) (レス) id: 3b9001af19 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：星蛍 | 作成日時：2015年10月14日 20時
