＊163話「オブラート知らず」 ページ31
午後になり、生川vs烏野は生川の勝利で終わった。
そのため、烏野はまたぺナルティのフライングをしている。
「あいつら何敗目だよ」
「別に弱くないけど。平凡、だよな」
「音駒苦戦したやばい1年ってどれのことだよ。
音駒の連中の買いかぶりすぎじゃん」
うわー、言われてる言われてる。
隠す気のない言葉の数々に、谷地さんがムッとしている。
まあ、気持ちはわからなくない。
潔子さんと私は試合会場で不名誉な烏野の称号を聞きまくっていたせいか、
こういうことに関しては割と免疫がある。
他のみなさんも然り。
だから、自分たちも以前はしていた反応を見て、
谷地さんもこの部のことを好いてくれているんだなと今更ながら実感する。
怒る谷地さんに苦笑していると、
いつの間にか藍さんがきた。
「こっちゃんや、なんでこの学校にしたん？」
「なんで、とは？」
「だって弱いじゃん」
ストレートな物言いに、ピシリと固まる。
気のせいか、周りの温度も低くなったように感じる。
「それどういう意味」
流石の潔子さんも我慢できないようで、
少し怒った口調で藍さんに問う。
でも、当の本人は悪いことを言っている自覚がないため、
首を傾げながら、これまた隠さずに直球に述べる。
「だって、今ので何敗目？ 1勝もしてないじゃん。
こっちゃんが入部してるからどれくらい強いのかと思ったら、全然ふ」
「烏野のみんなごめんな。こいつ空気読めないんだわ」
もう黙ってほしい、と潔子さんと藍さんの間で真っ青になっていると、
隣りのコートで音駒が試合をしているにも関わらず、真赭さんが回収に来てくれた。
藍さんの口を塞ぎながら、自身のコートへ彼女を連行していく。
「何あれ……」
「すみません。空気を読むということを知らない人なんです」
藍さんを正座させて、怒る真赭さんを見て、
彼女がいてくれてよかったと心底思った。
＊164話「変人コンビ到着」→←＊162話「free、free、freedom」黒尾side
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星蛍(プロフ) - 麗さん» コメントがすっかり遅くなってしまい、申し訳ありません。そうですね。検討しておきます！ (2020年11月22日 14時) (
レス) id: 1ee6b4a9bd (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 28ページ こっちゃん とあだ名？で呼ばれていますが、これは固定なのでしょうか？ 名前変換出来るのにあだ名だけが固定だと不自然に感じます。 固定の名字から取るなら分かるのですが変換出来る名前から取ったあだ名だと違和感あります。 (2020年11月12日 19時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
星蛍(プロフ) - ムーンさん» すみません！！変換機能をオンにするの忘れてました。直したので、名前変換できると思います。 (2019年2月25日 17時) (レス) id: 4856ab23f3 (このIDを非表示/違反報告)
ムーン(プロフ) - 名前がずっと古都となっているのですが変換はできないのですか？ (2019年2月24日 22時) (レス) id: dbcb69aa60 (このIDを非表示/違反報告)
星蛍(プロフ) - 夢花 (仮垢)さん» 返信遅れてすみません！！ ほめ言葉として受けとります笑 ありがとうございます！ (2019年2月22日 18時) (レス) id: 3b9001af19 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：星蛍 | 作成日時：2015年10月14日 20時
