＊135話「勉強〜二年では〜」 ページ3
土曜日。
部活を終え、田中の家に二年生は直行した。
馬鹿のために……。
「西谷、昨日の小テストのやつ出して」
「おやーつ」
足で襖を開ける田中。
一方で夕は緊張した面持ちで、
プリントをチカちゃんに手渡した。
「国語は基本的に文章の中に答えがあるから、
良く読めばわかるはずで……」
変なところで、言葉を区切ったチカちゃん。
どうしたのだろう、と思い、私もプリントを覗く。
問三
「紀男」の矛盾した二つの気持ちを最も良く表している一文を文中から抜き出しなさい。
答 もっと男らしく生きろ！！紀男！！！
夕らしいっちゃ夕らしい回答に、
両手で顔を覆い、天井を見上げる。
「文中から抜き出せって書いてあんじゃんっ。
問題も紀男も無視すんなよ！！」
「ノヤッさん、かっけえぜ……」
「黙れ」
「……」
部屋の隅でいじけだした田中は無視し、
こっちの問題を解決することに努める。
「ああ、暗記いけるだろ西谷」
「四字熟語？ 任せろ！！」
暗記と言えば、漢字。
漢字と言えば、四字熟語。
という方程式でもできているのか、
夕が着ているTシャツを見せられる。
いやいやいや、
「それはテストに出るやつじゃないからっ」「それはテストにでないからっ」
思わず、チカちゃんと一緒に突っ込んだ。
一年の時からわかっていたことだが、本当に馬鹿……。
この先が思いやられるなと思い、ため息をつく。
「え、あんたたち勉強してるのー？！」
そのとき、超意外と暗に言ってきた声の主に
顔をあげると、
「だいじょぶー？！」
「大丈夫ってなんだよっ」
襖を締めなかったのか、
田中のお姉さんである冴子姉さんが部屋を覗いていた。
そして、珍しく勉強道具を広げている
私たちを見て、目を丸くしていた。
「冴子姉さん、ちーっす！！」
「おう、夕。今日もかっこいいなあ」
「あざーっす」
いや、姉さんの方がかっこいいですと心の中で言う。
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星蛍(プロフ) - 麗さん» コメントがすっかり遅くなってしまい、申し訳ありません。そうですね。検討しておきます！ (2020年11月22日 14時) (
レス) id: 1ee6b4a9bd (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 28ページ こっちゃん とあだ名？で呼ばれていますが、これは固定なのでしょうか？ 名前変換出来るのにあだ名だけが固定だと不自然に感じます。 固定の名字から取るなら分かるのですが変換出来る名前から取ったあだ名だと違和感あります。 (2020年11月12日 19時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
星蛍(プロフ) - ムーンさん» すみません！！変換機能をオンにするの忘れてました。直したので、名前変換できると思います。 (2019年2月25日 17時) (レス) id: 4856ab23f3 (このIDを非表示/違反報告)
ムーン(プロフ) - 名前がずっと古都となっているのですが変換はできないのですか？ (2019年2月24日 22時) (レス) id: dbcb69aa60 (このIDを非表示/違反報告)
星蛍(プロフ) - 夢花 (仮垢)さん» 返信遅れてすみません！！ ほめ言葉として受けとります笑 ありがとうございます！ (2019年2月22日 18時) (レス) id: 3b9001af19 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：星蛍 | 作成日時：2015年10月14日 20時
