＊4話「これから」 ページ6
「あの、田中さんたちなんすけど」
不穏な空気を読んだのか、それとも読めていな
いのか
この状態で声をかけてきた影山君。
たぶん後者だな……。
「......あの」
「あー、ごめんごめん。それで田中たちは？」
「西谷さん？っていう人を追いかけていきまし
た。なんか朝日がどうのこうのって」
「は、朝日？」
え、朝日？ いや、朝日、アサヒ、あさひ
......旭！？
なんとなくここで行われたであろうやりとりに、
あちゃーと額を押さえる。
「あの、大丈夫ですか？」
「うん、だいじょぶ大丈夫。ありがとう、山口
君」
「え、なんで俺の名前_____」
「それで影山くん、田中たちはどこ行ったの？」
気持ちが急いてしまい、山口くんと被ってしまった。
あ、と思ったが、まあどうせ放課後わかるから
いっかと思い直す。
影山君はあっちっすと指を指しながら、
首をかしげている。
「そっか、ありがとう！ じゃあ____」
「ちょっと」
立ち去ろうとしたとき、行く手を阻む月島君。
「なに？」
「何じゃないデショ？ なんで僕らの名前を知
っているの？」
私年上なんだけどなあ……。
タメ語とか敬語とか別にどうでもいいが、
あまりの扱いにちょっと悲しくなる。
いいけどさ。別にタメでもいいけどさ。
初対面からこれか……。
そっと息を吐きながら肩を落としていると、
上から不機嫌な声が降ってきた。
「……話聞いてる？」
「あ、ごめんごめん。
なんで名前を知っているか、だっけ？」
眉間に寄せられた皺が一段と深くなる。
意外と短気、なのかな？
苦笑しながら、うーんと考えるふりをし、
口を開く。
「ナイショ」
「は？」
「じゃあ、私もう行くね」
「え、ちょっ」
行く手を阻む月島君をさらりとかわす。
焦った山口君の声が聞こえたが、ま、あとでね。
「すぐ会えるよ」
そんなに急かさなくても、ね……。
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星蛍(プロフ) - 麗さん» そうですね！！ 今、そういった誤字脱字とかを修正しているところです。読みにくいし、この人誰？！っていうのもあるかもですが、何卒ご了承ください。すみません。 (2020年11月12日 8時) (
レス) id: 3b9001af19 (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 44ページ 「お、俺が呼んでたのにぃ！！」 の 呼んでた は 読んでた ではないのでしょうか？話の流れ的にそうかなと思ったのですが (2020年11月11日 22時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
☆慧琉☆@スガさん愛しすぎてﾀﾋぬ←w(プロフ) - 誤字…ノヤっさん→ノッヤさん、潔子さん→清子さん (2016年7月5日 19時) (レス) id: 2223b2c821 (このIDを非表示/違反報告)
星蛍(プロフ) - 抹茶アイスサンドさん» よくよく考えたらどんだけ手が薄いんだって話になりますね！！ありがとうございます (2016年4月2日 11時) (レス) id: 60a59e3ad2 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶アイスサンド - ３２話の厚さ約５mmではなく、約２cmだと思います。 (2016年4月2日 10時) (レス) id: 0e8f4b9561 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：星蛍 | 作成日時：2014年8月5日 13時
