after 二度あることは 25 ページ3
ドラマの試写会で
久しぶりにドラマの撮影の方達と
再会する。
よくしていただいた女性スタッフさんたちや
ペンダントを探して下さった方たちもいて
「あ、今日はちゃんとついてますね」
なんて首の周りを指さすジェスチャーをされてからかわれたりして
とても恥ずかしかった。
そして、ふと気づく。
ペンダントを探してくれた方たちがいるということはもしかして。
キョロキョロしようとして、やめる。
探す必要なんてない。
でも……
『聞いておいて後悔するより聞かなかった後悔の方がデカい気がするんだよな』
ふと宏光の言葉を思い出す。
………後悔する日が来るのかな。
でも後悔するのは私だけだし
誰かに迷惑かけてるわけではないから。
そう思ったら
やっぱり聞かなくていいや、って思った。
けれど、ふと思った。
もし私が河井くんの話を聞かないままでいたら
河井くんは一生私に言いたかった事を引きずるのかな。
そんな事を考えていたタイミングで
河井くんがやって来た。
「こんにちは」
挨拶をすると
「……」
会釈だけ返す河井くん。
………まぁ私から拒絶してるんですが。
とはいえ、会釈って何ですか？
挨拶してもいいと思うんですけど。
試写会が始まって
私は隅の方で見学する。
ドラマのシーンはバラバラで撮るから
繋がって1つになるとやっぱり面白くて。
一視聴者のテンションで
ドラマを見ていた。
1話目を見終えてエンドロールの頃に
スマホが鳴る。
ハチさんからだった。
エンドロールの内容だけチェックして
近い出口から外に出て電話に出る。
皆さんが次々出てくるから
なんだか賑やかになってきてハチさんの声が聞き取り辛くなる。
「ごめんなさい、聞こえにくくて…」
声を張って話してると
「Aさん、こっちどうぞ」
スタッフさんが気づいて手招きしてくれる。
そこには河井くんと数人のスタッフがいて
どうもここは音声や照明の部屋っぽい。
河井くんと会話を交わしたスタッフさんが
部屋を出て。
ハチさんとの通話を終えたタイミングで
シュン！と音を立てて辺りが真っ暗になる。
「…え？」
「……なに！？」
停電なのか、真っ暗で何も見えない。
非常口の明かりだけがついているから
河井くんがドアに向かうとガチャガチャとドアノブを回す。
「あれ？」
河井くんの声。
「どうかしました？」
声を掛けると
「………ドアが開かない」
絶望的な声で河井くんは言った。
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shizu(プロフ) - ごまさん» コメントありがとうございます！続編ちょこちょこ書いてますのでそちらも読んでいただけると嬉しいです🍀 (2023年4月6日 7時) (
レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
ごま(プロフ) - このお話本当に大好きでした。完結してくださりありがとうございます。 (2023年4月5日 0時) (レス) @page50 id: 65630f1c21 (このIDを非表示/違反報告)
智子(プロフ) - わーい！！またこの2人に会えるのですね😍楽しみに待ってます！！ (2023年3月28日 23時) (レス) id: 87449810a3 (このIDを非表示/違反報告)
shizu(プロフ) - みさん» また書けるようにあっさり、それでも2人らしく終わらせてみました！コメントありがとうございます🍀幸せな気分になっていただけたなら嬉しいです❤️ (2023年3月28日 9時) (レス) id: 4bd01c80d1 (このIDを非表示/違反報告)
shizu(プロフ) - 智子さん» なんだかんだこの2人大好きなので多分ちょこちょこ書きます🍀既にいくつか書きたいので(笑) (2023年3月28日 9時) (レス) id: 4bd01c80d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：shizu
| 作成日時：2021年6月21日 20時
