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4U 1 ページ45

ニカの突然の
一緒に住まない?から
何かが変わるかと思いきや
全く変わらなかった。

と、思う。

けどどこかギクシャクしてるような
してないような。



お互い大好きだし一緒に居たいのに。

できそうでできない関係を現実にした時
お互いどこか何か感じるものがあって。

かと言って離れるという選択肢がお互いに無くて。

すごく複雑だった。



そんなある日。

ニカたちのライブが始まる2日前。
北山さんに突然誘われた。

仕事が終わってさぁ帰ろうというタイミングで
北山さんから電話が来る。



『ニカと3人でご飯しよーよ』

「…はい?」

『今からいつもの店に行くねー』



有無も言わせず電話が切れる。



……まぁいいか。

今日はニカの家に行く予定だったし。



着替えてオーナーにバイクを置かせてもらうと
叔父さんのお店に向かう。



入口を開けると

「お!いらっしゃーい!!」

ってカウンターから言う叔父さんの横に

「いらっしゃいませー!!」

見覚えとある顔と聞き覚えのある声。



新潟のおばあちゃんちの近所に住む
祐介君だった。



「え!」

「はははっ!驚いた?」

「うん!」



私のリアクションに
イタズラっぽく笑う祐介君と笑う叔父さん。



「今日から1年ここで修行するんだ」

「へー!!そうなんだ!」

「よろしくなっ」

「うん」



叔父さんのお店に来るの楽しみになるな。



「あ、そーいやA、今度この辺紹介してやれよ」

「え?」

「いいだろ、どーせ彼氏も居ないんだし」



叔父さんの言葉に祐介君が顔を上げて

「え?でもAこの前…」

新潟でニアミスした事を言いかけるから
慌てて首を振ったら察してくれた祐介くんは

「ん?どした?」

「いえ、何でもないです」

私に合わせてくれてニコッと叔父さんに笑う。



………セーフ。



「大丈夫ッスよ、いまスマホあれば何でも調べられるんで!」

「…そーか?」

「はい!今度インスタと一緒に教えますよ!」

「おう、その何スタ?とかゆーの教えてくれよー」



叔父さんと祐介君は何だか楽しそうで。

取り残された感あるけど
叔父さんがいつもより元気そうでなんかいいな、なんて思う。



「あ、今日は左側な!まだ来てないけど」



北山さんかニカが連絡してくれてるみたい。
叔父さんが言うから

「はーい、ありがとう」

まずはトイレに向かう。



トイレで手を洗いながら
一応祐介くんには改めて口止めしとかないとな、
なんて思いながら爪の汚れを取った。

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shizu(プロフ) - junkoさん» コメントありがとうございます!一文字一文字読まれると誤字脱字が酷いのがバレて心配ですが(笑)見つけ次第治してますが見つけたらまたやったな、って思っていただけたら幸いです。また読みに来てください! (2021年4月21日 7時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
shizu(プロフ) - れなさん» コメントありがとうございます!ニカにはこんな子がそばにいてほいしな、と思って書きました。ありがとうございます! (2021年4月21日 7時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
junko(プロフ) - このお話大好きです。更新されるたびに大切に一文字一文字ゆっくり読んでます。これからも楽しみにしてます^_^ (2021年4月20日 1時) (レス) id: 74230b5629 (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - 更新ありがとうございます!素敵すぎて電車で泣いちゃいそうでした。 (2021年4月19日 9時) (レス) id: 0a653a5e8d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:shizu | 作成日時:2021年3月27日 14時

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