never 18 side 2 ページ34
ご飯の前にAとシャワーで
体の洗いっこをする。
特にいやらしい事もせず
ホントに普通のスキンシップ。
というより
Aを洗ってる間Aが爪ブラシに必死になってるから何も出来ないっていうのが実際のところ。
「爪の奥がなかなか綺麗にならないの」
って何度もハンドソープと爪ブラシで一生懸命ゴシゴシしてて
仕事終わりのシャワーが長いのも理解出来たし
指をキレイに維持してるのがすごいなーって思う。
髪もキシキシで
改めてAの仕事の過酷さを感じた。
こんなに仕事頑張った後で
いつもご飯作ってくれてたんだね。
交代で今度は俺を洗ってる時に背中を洗う時に「ふふっ」ってAが笑う。
「なに？」
「ニカの背中好きだなーって」
「えー？」
「ここにギューって抱きつくのものすごく好き」
クスクス笑ってる。
「いいよ、抱きついても」
「泡ついちゃうもん」
「いーじゃん」
「今はお腹空いてるから早くご飯食べたい」
「あはは、確かに」
相変わらず食いしん坊のAにホッとするし
お腹が空いてるってことは元気な事にも安心する。
だから
「今日さー、千賀とケンカしちゃって」
普通に話せた。
「へー、ニカ喧嘩とかするんだね」
「うん。多分千賀には遠慮しないから余計喧嘩しちゃう」
「そっかー。どうしたの？」
「んー？…ちょっとね」
理由があまりにも俺の身勝手さなのが原因だから言えなくて。
「でもいいね」
Aが言う。
「ん？」
何が？と思って聞くと
「喧嘩って、お互い本音だからこそ出来るもんね」
Aに言われて。
もしかしたら千賀は俺なら分かってくれると思って俺にあえて言わなかったのかな、とも思った。
でもそもそもスランプなのを知らなかったからどーにもできないよ。
「流すよー」
「ん」
シャワーを出して泡を流すAは俺と鏡越しに目が合うと
「なんか前まで一緒に入るのを抵抗してたのが嘘みたい」
笑顔で言われて。
あ、俺がホッとして気持ちを切り替えるきっかけって
Aだなって改めて思えて。
ご飯の後で千賀に普通に電話も出来たし
広崎ちゃんや小林ちゃんにも気を遣わせたお礼とお詫びが出来た。
キッチンに戻るとAが
「飲む準備出来てるよー」
って笑顔で迎えてくれて。
ホッとしたし時間かかってることを咎めないし
多分この時間作ってくれたんだ、って思ったら感謝しかなくて。
「ありがとっ」
色んな意味を込めて言った。
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shizu(プロフ) - junkoさん» コメントありがとうございます！一文字一文字読まれると誤字脱字が酷いのがバレて心配ですが(笑)見つけ次第治してますが見つけたらまたやったな、って思っていただけたら幸いです。また読みに来てください！ (2021年4月21日 7時) (
レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
shizu(プロフ) - れなさん» コメントありがとうございます！ニカにはこんな子がそばにいてほいしな、と思って書きました。ありがとうございます！ (2021年4月21日 7時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
junko(プロフ) - このお話大好きです。更新されるたびに大切に一文字一文字ゆっくり読んでます。これからも楽しみにしてます^_^ (2021年4月20日 1時) (レス) id: 74230b5629 (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - 更新ありがとうございます！素敵すぎて電車で泣いちゃいそうでした。 (2021年4月19日 9時) (レス) id: 0a653a5e8d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：shizu
| 作成日時：2021年3月27日 14時
