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シロツメクサ Ki -side K- 34 ページ33

Aがうちに近づいた時

「あ」

小さく呟く。



「ん?どした?」

「ねぇ、ミツさんいいの?私をうちに入れて」



Aが聞いてくるけど。



「別に構わねーけど」

何だ?急に。
不思議に思ってると

「いいの?お隣さんでしょ?ミツさんが気になってる人」

Aに言われて「あっ」て思った。



確かにAさんに変に思われるのは嫌だった。



でもこんな状態のAを放っておけねーし。

「……いいよ別に」

「うそつき。いまめっちゃ目が泳いだけど」

Aが笑うけど。



元はと言えば何でこーなったんだっつの。



「いーよ、ちゃんと説明するし」

「…いざとなったら私も説明するから」

「アハハ、そーなったら頼むわ」



笑って歩きつつも正直Aさんに合わないかドキドキしてて。

部屋の前を通る時はものすごく緊張した。



「ミツさんの顔っ」

Aは笑うって事は

「うるせーな。元々こんな顔だっつの」

きっと俺の顔が相当引きつってたんだろーな。



「私やっぱどっか行こーか?」

Aが聞いてくるけど

「真っ先に俺に掛けてきたっつーことは特に行く当てねーんだろ?いいから入れ」

もしもAさんが家にいたら聞こえるだろーが。
鍵を開けてAを部屋の中に押し込んだ。



「うわ、部屋への誘い方最低っ」

「うるせー」



さっき片付けといて良かったー。
なんて思いながら
文句を言うAをとにかく上がらせると

「…あ」

Aがまた呟く。



「今度はなんだよ」

「私さっき地べた座った。汗もかいてるし」

「だから何?」

全然ピンと来ない俺にAは

「ミツさんの部屋汚れちゃうじゃん」

ポツリと呟く。



んなの別にいいのに。



「気にしねーよ」

「でも…」

「分かった。じゃあ今着てるやつ全部洗って乾燥機かけろ。綿ならすぐ乾くだろ」

バスタオルや俺のスエットを出して
Aが置いてったコンビニの下着を出す。



「え、用意周到」

「うるせー!妹のだよ。新しいの買って返せよ」



Aをバスルームに押し込んで
洗濯機を回す。



ったく。



一息つくと
ホントにAさんが家にいないか
ものすごく気になった。

………大丈夫、だよな?

聞き耳を立ててみたり
ベランダに出て電気がついてないか覗き込んだりする。



……バカバカしい。

俺とAさんはこんな関係じゃねーっつの。



それよりやらなきゃいけない事がある。

俺はスマホを取り出した。

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shizu(プロフ) - ななこさん» コメントありがとうございます!伏線の回収に必死になってます(笑) そして早く各ストーリーの「その後」を書きたいので最近更新しております。また読みに来て下さいませ! (2021年3月1日 23時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
ななこ(プロフ) - すぐ近くにいるいつも読ませて頂いてます!!ここまで読んできて、過去のお話に全部繋がってるのがすごくてめちゃくちゃ楽しいです!!!これからも更新楽しみにしています! (2021年3月1日 21時) (レス) id: 6f285e02f0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:shizu | 作成日時:2021年2月21日 18時

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