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シロツメクサ Ki -side K- 17 ページ16

横尾さんは
他に婚約者のフリをしてくれる子を見つけた。

「初めまして。渉の彼女のAAです」

あまりに自然に挨拶するから
本当によこーさんに彼女出来たのかと思った。



そしてAって名前に
初恋のAちゃんを思い出してドキッとする。



Aはすげーいい子だった。

そしてココはタバコ吸えるから
ちょいちょいAを連れて来るようになった。



Aのストレス発散に付き合うよりも
目的はココでAに会う事だった。

Aはすごくいい子だった。
ニコニコして、嫌がらせさらても告げ口しない。

嫌な客にもにこやかに対応した。



笑顔が可愛くて
こんなAに毎日笑ってもらえたら
幸せかもって思った。



そしてこの頃、二階堂がAを気になり出した。

Aはいい奴だけど
彼女候補かと聞かれると
そーではなかった。

と、思ってた。



二階堂に

「二階堂もしかしてAにマジなの?」

って聞いた時に

「マジです」

答えたられた時までは。



は?
Aの事は俺が一番分かってるし。

なにポッと出の二階堂が
いっちょ前にAに『マジ』とか言ってんの?

アイツが素になるのは俺の前だけなんだけど。



言いかけたけど。

よく見ると
いつも二階堂はこういう話はふざけるのに真面目な顔をしてる。

合コンセッティングしてもウザそーにしてるし
仕事でもこんな顔しねーのに。



「……へぇー」



意外だった。

でも、二階堂ならいいかなって思った。



二階堂の前でならAもタバコ吸えたってゆーし
ワンちゃんも懐いてたってゆーし。

二階堂もAもいい奴だから
くっついたら幸せかもしんない。



「例え二階堂でもアイツ泣かせたら許さねーけど」



二階堂に言った時。

二階堂は少しビビった顔をしたけど
いっちょ前に挑んだ顔をしてきたから。



二階堂は真剣だ。

それなら、って譲る気持ちがあるくらいなら
やっぱり俺はAに本気じゃないってことだし
俺にとっては飲み仲間が取られるのが寂しいって思う程度なんだろーな。

まぁAなら二階堂と付き合いはじめても
飲みに行こうって言ってくるだろーし。



「…なんてな」



笑ってみると二階堂はホッとした顔をする。
でもちゃんと俺をまっすぐ見て

「俺を選んでくれたら、泣かさないです」

二階堂は言う。



ここまで言われて
反対なんかできねーし、する権利もない。



ただ、ふと気がついた。



そーいやAの名前もAだな、って。

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shizu(プロフ) - ななこさん» コメントありがとうございます!伏線の回収に必死になってます(笑) そして早く各ストーリーの「その後」を書きたいので最近更新しております。また読みに来て下さいませ! (2021年3月1日 23時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
ななこ(プロフ) - すぐ近くにいるいつも読ませて頂いてます!!ここまで読んできて、過去のお話に全部繋がってるのがすごくてめちゃくちゃ楽しいです!!!これからも更新楽しみにしています! (2021年3月1日 21時) (レス) id: 6f285e02f0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:shizu | 作成日時:2021年2月21日 18時

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