Fake。15 side 2 ページ30
「はいOKー！」
「「「ありがとうございます」」」
今日も撮影が終わる。
スマホをチェックすると
友達から飲みに行こうって誘いと
DMがいくつか。
そしてAちゃんからは連絡がない。
そんなもんだよねー。
Aちゃんらしいよ。
でも「ライセンス取れたよ」くらいくれても良くない？
ため息をついて友達に『飲みに行こー』って
打って送信を打とうとしたところで
「二階堂さん」
小林ちゃんが声を掛けてくる。
「なにー？」
返事をしながら送信を押そうとしたら
「明日の雑誌の撮影なくなりました」
小林ちゃんが言う。
明日はその撮影だけの予定だった。
ってことは…
「え！明日オフ？」
「はい」
慌てて送信ボタンを押す手を止めて
時計を見る。
今日は早朝からロケで
いまは14時。
…もしかして
八丈島行けるんじゃない？
慌ててフライトをチェックすると
飛行機も空席もある。
「え、マジで？」
「はい。オフです」
「やった！」
行ける！
Aちゃんと潜れるっ！！
「ならすぐ帰ろう！」
「え？」
「うち！とにかく早く帰ろう！」
まだ間に合うっ！！
小林ちゃんに送ってもらって身支度して
空港まで車を飛ばして
ギリギリ飛行機に間に合う。
飛行機に乗る直前に先生のとこに連絡して
「今日から1人泊まれない？あと明日潜りたいんだど」
『大丈夫だよ。空港まで迎えに行けないけど』
泊まりのオッケーをもらう。
飛行機に乗ってる間は
ずっとソワソワしてた。
Aちゃんになんて言おうかな。
俺が来たこと喜んでくれるかな。
飛行機が揺れるなーと思ったら雨が降ってて
タクシーでコテージに着くと
「こんばんは…」
一般の人も居るはずだから
小声で入る。
先生がすぐ気づいて迎えに来て
「おー、いらっしゃい」
いつも俺が使う他の人と会わなくて済む部屋に案内してくれる。
「Aちゃんは？」
「いま散歩行ってて帰って来れなくて雨宿りしてる」
「はあっ！？」
そう言った瞬間
ピカッと光ったと思ったら
ドドーン！！！って凄い音がする。
え、Aちゃん大丈夫？
「迎えに行ってくる！」
外に出ようとする俺に
「それならこれ使いなっ」
先生はポケットから車の鍵を出して俺に渡してくれる。
「ありがとっ！」
Aちゃんがいる場所を聞いて
カバンからタオルを数枚持って先生の車に向かう。
Aちゃん無事でいてよ。
祈る思いでエンジンをかけた。
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shizu(プロフ) - はるるさん» ありがとうございます！はるるさんも熱中症には気をつけてくださいね！ (2020年8月18日 0時) (
レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
はるる(プロフ) - shizuさん» 楽しみにしてます！まだまだ暑さが続くようですので、健康にはお気をつけください。 (2020年8月16日 7時) (レス) id: 385ecda6e8 (このIDを非表示/違反報告)
shizu(プロフ) - はるるさん» コメントありがとうございます！そう言っていただけてものすごく嬉しいです(〃▽〃)少しずつですが更新していきますのでまた是非読みに来て下さい！ (2020年8月15日 10時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
はるる(プロフ) - shizuさんの作品、ほぼ全部見てます。大好きです。これからも応援してます。 (2020年8月14日 10時) (レス) id: 385ecda6e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：shizu
| 作成日時：2020年7月18日 15時
