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そのままの君でいて 3 T ページ6

Aの家で待ってると

「ただいまー」

日付が変わる前にAが帰ってきた。



ソファで寝転がってたけど起き上がって
「おかえり」って言おうとしたら
Aがすごい勢いで俺のトコに来る。



「もーっ!ホントにびっくりしたっ」

「何が?」



ドラマの話とどっちか分からなくて
キョトンとしちゃう。



「急に来るんだもん」

Aがむくれてる。



あぁ、お店の話か。



「だって急に行くことになったんだもん」

「もー!言ってくれればいいのにっ」

「えぇっ?」

「ものすごく緊張したよー!変な顔してなかった?」

「全然。目が合った時笑ってくれたじゃん」

「…それは」



Aが言いかけて止まる。



そして

「…裕太がすごく優しい顔で見ててくれてたから」

恥ずかしそーに言うから。



可愛くてたまらない。



「ふふふっ」

笑っちゃうと

「ひどいっ!笑うなんてっ」

Aがむくれるけど。



そんなAをグイッと引っ張って抱き締めた。

「カッコ良かったよ、A」

「…ほんと?」

「うん」

「バーでのお仕事認めてくれる?」

「うん」

思った以上に安全そうだったし。



どちらかと言うとドラマの仕事の方が心配。

若い男たくさんいるし。



「じゃあドラマのお仕事は?」



Aに聞かれてドキッとする。



「えっ!?」

「ほら、やっぱりおかしい」

「何が?」

「ドラマのお仕事の方が良く思ってなさそう」

「えーそう?気のせいじゃない?」



誤魔化そうとしたけどダメらしい。

Aがじーーっと見てくるから
正直に言うことにした。



「若い男といっぱい会うから心配」

「…………え?」



今度はAがキョトンとする。



「…男の人多いし」

「どういうこと?」

「だから、Aが他の人に惚れちゃわないか心配」



あぁもう恥ずかしい。

Aから顔を逸らすとAが抱きついてくる。



「うわっ!」

「惚れないよ、うちにこんなに大きなペットいるのにっ」



Aがギュッて首元に抱きつくから近くにAがいる。



改めてAのとこに帰ってきたんだな、って
実感できたのが嬉しくて。



抱き返すとAが

「ふふふっ」

って笑う。



「なーに?」

「ん?裕太をだっこしてるの幸せだなって」



Aが嬉しそうに笑うから

「わんわん」

犬の鳴き真似をしてくっつく。



「でた、都合のいい時だけペット」

「ふふふ」



何だか俺も幸せだなって思う。

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りさ - shizuさん» わかりました(*^-^*) (2021年3月4日 3時) (レス) id: d9bbc47835 (このIDを非表示/違反報告)
shizu(プロフ) - りささん» お待たせしました。続編に進みました! (2021年3月3日 20時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
りさ - 続編楽しみにしてます(*^-^*) (2021年2月21日 1時) (レス) id: 4e892c9c3e (このIDを非表示/違反報告)
りさ - 続き待ってます(*^-^*) (2021年2月19日 1時) (レス) id: 983b81c132 (このIDを非表示/違反報告)
りさ - 続き楽しみにしてます(*^-^*) (2021年2月11日 1時) (レス) id: 7618a5cf86 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:shizu | 作成日時:2020年5月3日 13時

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