この想いの結末は 9

after サプライズ？ 13 ページ12

Aside



今日は待ちに待ったアコちゃんとのお出かけ。

ドライブがてら朝早めに集合して私の運転で御殿場のアウトレットまで行くことに。

アコちゃんは夕方から武田さんと会うらしく夕方には解散予定。



私たちは会えなかった時間を埋めるように
お互いの話でトークが止まらない。

アウトレットに着く頃には若干喋り疲れてた。



「で？結婚式に出るワンピースと靴だっけ？」

「そうなの。買ったワンピース太輔にダメ出しされた」

「どんなのだったの？」

「んーー…これ」

買う時にもう1着と迷ってた時の写真を見せる。



「え、可愛いじゃん」

「…太輔はこんなの来て外を歩くなって」

「あはは！面倒くさーー！！その気持ちは分かるけど無理に買い換える必要ないって！！！」

アコちゃんは笑う。



「でも太輔が嫌がることもしたくない」

「…ホント甘いよAちゃんは」



アコちゃんは呆れてるけど。



そもそも
太輔はまだ私のこと好きでいてくれてるかな。



最後の会話はあの私が勝手に電話を切ったあの時が最後。

試験は落ちたし
太輔は何度か電話をくれてたけど
その日はアコちゃんと飲み潰れてたから電話に気付いてなかったし。

その日に入所祝いを置いていってたから太輔から『ありがとう』ってLINEが来てたけど
試験に落ちたことに触れてはいなかった。



勝手に電話を切って拗ねて
そんな私にアコちゃん経由でメッセージくれたのに結果試験に落ちてるし。
電話には出ないし。

こんなどーしようもない私を
さすかに太輔も見損なってないかな。



そう思うようになった最近は何だか気まずくて
太輔からは連絡が来てたけどそれに返すくらいで
私からは連絡出来ずにいた。



そんな中、今朝ワイドショーでドラマが決まったって発表された。



まだ言えないって言ってた忙しくなる仕事って多分コレのことかな。

勇気を出して頑張ってね、ってLINEしたけど返事はないし。



もう終わっちゃうかな、さすがに。



気持ちが暗くなってきちゃったけど

「で？新しいのを買うの？」

アコちゃんの声で我に返る。



いけないいけない。

アコちゃんが心配しちゃう。



「うんそう。でもアウトレットだと微妙かなー」

「まぁそうなったら早めに戻って探そ」



優しい声のアコちゃん。

私に呆れながらも付き合ってくれるし
多分太輔とこじれたままなのに気付いてて何も言ってこない。



そんなアコちゃんの気遣いに感謝しかない。

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