秘めた想い T -side T- 40 ページ32
久しぶりに宮田と3人で飲む。
やっぱり楽しい。
宮田をいじって
宮田はニコニコしてて
Aがずっと笑ってて。
たまにAが俺をいじって
それに宮田が乗っかって
俺が怒ってAが笑って宮田も笑う。
楽しくて俺も笑う。
結果3人で笑って。
ずっと笑い合う。
やっぱり3人で過ごす時間が楽しくて。
居酒屋の閉店までずっと過ごしてた。
宿は宮田の最寄り駅にしてて
ここでもう解散でもいいんだけど。
「ねーねー久しぶりにヲタ芸やろうよ！」
宮田も楽しいらしい。
帰ろうとは言わずにカラオケ屋の前で言い出す。
「やんねーよ」「いいね！」
俺とAの声がかぶる。
あれ？
Aはやりたいの？
思わずAと顔を見合わせる。
ならやってもいいけど。
俺とAは宮田を向くと
「ならやるけど」「ならやらない」
逆のことを言うとまたハモる。
あれ？
今度は逆になっちゃった。
またAと顔を見合わせた。
「もー！なんなの2人」
宮田は楽しそうに笑ってる。
「どっちなの？玉森くん」
「Aこそどっちだよ」
「私は玉森くんがやりたいならやりたい」
「俺もAがやるならやる」
「どっち？」
「Aはどっちだよ」
「……」
「……」
2人で黙っちゃって
そんな俺たちに宮田がまた笑う。
「もー！変わらないね、2人は」
宮田が楽しそう。
「その言い方は成長してないみたいな言い方でムカつくなー」
「そんなことないよ！2人とも仕事できる風でなんかオーラすごいよ」
「『風』ってなんだよ」
「中身は変わってないじゃん、2人とも」
宮田がニコニコしながら言う。
そりゃまぁ半年やそこらで変わらないって。
俺と宮田が言い合ってると
「……変わるよ」
Aが無表情で言う。
「ずっと変わらないなんて、難しいよ」
Aの雰囲気が何だかいつもと違って。
何だか切なそう。
…なんだよ。
何が言いたいんだよ。
自分は俺や宮田と遊ぶより北山さんと遊ぶ方がいいってことかよ。
俺と宮田が黙っちゃうとAが我に返って
「ごめんっ！何でもないっ。ヲタ芸しに行こっ」
ニコッて笑って宮田の背中をグイグイ押す。
ほら。
俺じゃなくて宮田の背中押してんじゃん。
「はいはい」
「ほら、玉森くんも行こっ」
振り返って俺を見る顔が何だか切なそうで。
誰を考えてそんな顔してんの？
ムカついたけど宮田が心配するのが嫌で
我慢することにした。
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shizu(プロフ) - りぃ☆彡さん» コメントありがとうございます！気づいてなくてごめんなさい。やっと繋がりました。短編のつもりだったんですけどね…楽しみにしててくれて嬉しいです！ (2020年3月18日 5時) (
レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
shizu(プロフ) - はとさん» コメントありがとうございます！気づいてなくてごめんなさい。ようやくエンディングに向かいます！ (2020年3月18日 5時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
りぃ☆彡(プロフ) - はじめまして。いよいよ主人公サイドと繋がりましたね！続きを楽しみにしています！ (2020年2月20日 22時) (レス) id: de1f37d540 (このIDを非表示/違反報告)
はと(プロフ) - はじめまして。いつも楽しみにしています。玉ちゃんがこの後、どんな行動にでるのか楽しみです。 (2020年1月26日 0時) (レス) id: bf18adaee4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：shizu
| 作成日時：2019年11月24日 7時
