ないしょとヒミツ 25 ki ページ24
「重いっ」
Aが言うけど
「知らねーよっ」
俺はどくつもりはない。
「他の男のタオル使ってんじゃねーよっ」
「え！これは…」
「言い訳は聞かねーよ」
何でタマには甘えて俺には甘えないの？
「もーー！何で俺に頼んないの？」
この前の眠かった時もそう。
本当に俺に甘えない。
Aは布団に潜ったまま答えない。
「…そんなに俺頼りない？」
俺じゃ甘えるのはダメなのかな。
さすがに不安になる。
「そんなことないです！この前もたれたら一瞬で寝ちゃったし」
布団に潜ったまま答えてるA。
「じゃあどーして？」
布団の上から頭のあたりをぽんぽんしながら聞くと
「今日まで作詞作曲頑張ってたからゆっくりして欲しかったんです」
振り絞るような声でAが言う。
そして
「でも、ホントはずっと寂しかったです」
ものすごく小さい声で言うA。
…っとにもー。
何この最近の小悪魔キャンペーン。
「ほら、顔見せろ」
布団を引っ張るけど
「嫌」
Aは手を離さない。
「出た。泣いてるパターンのやつ」
「泣いてない」
けどそう答える声は鼻声。
「もー、どんだけ我慢すんの？」
そろそろ怒りたいんですけど？
「いい加減素直になりなさい」
「嫌」
「何でっ」
つーかそろそろ布団が限界だぞ？
破れるぞ？
そしたらAは
「宏光にやっぱり面倒くさい奴って思われたくないのっ。宏光が好き過ぎて嫌われたくないのっ」
って言って布団の中から俺を抱きしめてくる。
…何そのパターン。
反則だろ、そんな可愛いこと言うの。
俺は布団を引っ張る力を抜いて
布団の上からAを抱き締めた。
「言えよ、ワガママ。俺ばっかり会いたいのかと思って不安になってたんだけど」
「……」
そう言うとAが布団を抑える手を緩めたから
「隙あり」
布団を引っ張って涙でぐちゃぐちゃの顔のAとようやくご対面。
「…宏光ずる…」
Aの抗議を遮って唇で塞ぐと舌を入れる。
熱があるから離そうと俺の胸あたりを一生懸命押そうとしてるけど
その手を取ってシーツに縫とめると
さすがにずっと俺が乗ってると重いだろうから馬乗りに変えた。
Aの口ん中を舌でなぞってから舌を見つけて絡めると
最初は逃れようと舌を引っ込めてたのに絡めてくる。
…なんだ、Aもしたかったんじゃん。
夢中になって舌を絡め続けてるとAから涙が零れる。
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shizu(プロフ) - haru070917さん» コメントありがとうございます！最近更新頻度落ちてますが細々続けますのでまた是非読みに来てください (2019年9月12日 22時) (
レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
haru070917(プロフ) - とても面白いです。みっくんとても可愛くてかっこ良く書けてますよ、続き待ってます。 (2019年8月30日 10時) (レス) id: 6044a23124 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：shizu
| 作成日時：2019年8月18日 21時
