検索窓
今日:1 hit、昨日:17 hit、合計:277,154 hit

ないしょとヒミツ 24 ki ページ22

日付が変わる頃
Aんちに着く。

ババさんに抱きついて
電気つけたまま寝てる。

よっぽどババさんに泣きついてたのか
冷えピタがババさんにくっついてるし。



おでこを触るとまだ熱くて。



辺りを見渡して冷えピタを見つけるとおでこに貼った。


「……ん」


びっくりしたのかAから声が出たけど目を覚ますことはなくて。

でも顔をババさんに隠しちゃう。



少しするとすすり泣く声。



「…A?」

声を掛けたけど返事はない。
けど顔を覗き込むと泣いてるし。



…なんか悪ぃー夢でも見てんのかな。



Aに近づくと頭を撫でる。

「大丈夫だぞー、俺居るぞー」

そう声を掛けるとババさんにしがみつく力が強くなってる。



えーーーー。

ひどくない?



笑っちゃいながら
シャワー浴びてねーし
布団に入るの微妙だなと思っていつも寝る位置の上に乗る。

Aの頭に手を置いて

「怖くなーい、怖くない」

ぽんぽん叩いてたら泣き止んだみたいだから
ほっぺの涙の跡を拭う。



ん、大丈夫かな。



ベッドを降りるとシャワーを借りて
脱衣場にAの洗濯物があったから一緒に洗濯機に入れた。

確かAはあまり乾燥しないで干すから…とか色々考えながらセットして
洗濯が終わるまでリビングで過ごす。



…明日起きた時に何か食えるモンあった方がいいよな。



そう思って冷蔵庫を見ると
まぁまぁ充実してて。

なら俺の作るもんはいらないかー

なんて思いながらも

何かしたくて。



Googleで調べて卵だけの雑炊を作ってみた。



洗濯物をAがよく夜に干す方法で干して
寝室に向かう。

またババさんにくっつき過ぎてて
冷えピタが剥がれちゃってる。



もー、ババさん取り上げるよ?



苦笑いしながらもう1回冷えピタを貼ると

「……ん?」

うっすら目を開けるA。



「ひろ…みつぅ?」

びっくりしてるAは寝起きで甘えた声。



「ん、ただいま」

頭を撫でると慌てて布団に顔まで潜ってるA。



「どしたー?」

「いま私熱あるんです」

声をかけると布団の中からAが声だけ出す。



「だろーな」

言いながら布団を引っ張って顔を出すと

「えっ?」

口だけ隠すA。



「様子がおかしかったから」

「…ごめんなさい。私すごく感じ悪かったよね」

「や、俺も感じ悪かった……ん?」

この枕元にあるタオル。
見覚えがある。



「これタマの?」

「あ…はい」

普通に答えるA。



…ちょっと待て。

ないしょとヒミツ 25→←ないしょとヒミツ 24



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (346 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
981人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

shizu(プロフ) - haru070917さん» コメントありがとうございます!最近更新頻度落ちてますが細々続けますのでまた是非読みに来てください (2019年9月12日 22時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
haru070917(プロフ) - とても面白いです。みっくんとても可愛くてかっこ良く書けてますよ、続き待ってます。 (2019年8月30日 10時) (レス) id: 6044a23124 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:shizu | 作成日時:2019年8月18日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。