ないしょとヒミツ 20 ki ページ14
午前中のニカ千との収録を終えて
Aと移動。
運転してるAの横顔を眺めて
ふと思う。
最近タマと一緒が多いから
2人で移動って地味に久しぶりじゃね？
『こっち向け！』ってルームミラーのAに念じると
ミラー越しに目が合う。
あ、通じた。
「どうしました？」
いつもタマが居る時より柔らかく聞いてきてて。
タメ語じゃないけどいつもより確実に近くて。
「なんでもねー」
言いながら笑う俺をAが不思議そうに見てる。
何だか今日は甘えたくて。
早く着いた控え室でも甘えちゃう。
膝の上に乗せたらまさかのAの方から俺にもたれてきた。
え？珍し。
と思ってAの顔を覗き込んでみたら寝てる。
寝てるんかーい！
しかもこの一瞬で！？
でもこんなこと初めてだった。
今までどんなに疲れても気を張ってたし
ドリンク飲んではいたけどさっきまで眠い気配全く見せてなかったのに。
俺の膝の上が落ち着く空間になれてるのかな。
そう思ったら嬉しくて無防備に少し開いてるAの口にそっと口付けた。
「おい、起きろってA」
声を掛けて揺すると慌てて立ち上がるA。
真っ赤になって恥ずかしがってるAがめちゃくちゃ可愛い。
少しだけ寝る提案をするとAから得意の「おかしいですから」が出たけど
「今日は特別。その代わり後ですげーうまいもん作って」
そう言うと納得してくれるどころか一瞬で寝てる。
どんだけ無理してたんだよ、全く。
そうだった。
考えてみたら熱出て倒れた時もコイツめちゃくちゃ無理してた。
これ体調おかしくてもAは俺に言わねーな。
ホントに俺頼られてる？
ちゃんと彼氏出来てる？
不安になってきた。
頭を撫でながら手をそっと握ると
手がものすごく暖かい。
これ熱ある？
おでこを触ってみても熱くはない。
んー、これなら大丈夫か？
顔をのぞき込むとすーすー寝息を立ててるA。
のんきな顔しやがって。
全く。
たまには俺に甘えてこいっつの。
頭を撫でてみるけど起きる気配はない。
ある意味甘えてくれてんのかもしれねーけど。
20分後に目覚ましが鳴るとバチッと目を覚ますA。
出た得意の仕事スイッチ。
甘い余韻ゼロで起きるAは
「ありがとうございます、スッキリしました」
ってもう仕事口調。
「ん、そか」
としか言えなくて。
…もっと頼ってくれりゃいーのに。
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shizu(プロフ) - haru070917さん» コメントありがとうございます！最近更新頻度落ちてますが細々続けますのでまた是非読みに来てください (2019年9月12日 22時) (
レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
haru070917(プロフ) - とても面白いです。みっくんとても可愛くてかっこ良く書けてますよ、続き待ってます。 (2019年8月30日 10時) (レス) id: 6044a23124 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：shizu
| 作成日時：2019年8月18日 21時
