拾ってください。2

Flamingo 24 T ページ46

やべ。

今日はゆっくりだからと思って
朝散歩に出たらどこかで鍵落としちゃった。



管理人さんに言うと
さすが社宅。
新しい鍵の手配から立ち会いまで全部やってくれるらしい。



汗かいちゃったからシャワー借りたくて
ミツマネんとこに行くと
玄関にこの前はしてなかったチェーンしてて。

少し腫れた目が少し潤んでて寝起きなことに気づく。



確かに昨日遅かったもんね。

ホントごめん。



着替えを借りてお兄さん用の未開封の下着も貰ってお風呂場に行くと
洗濯機に置いてあるのが俺がCMしてる柔軟剤だから嬉しくて笑っちゃう。



そして寝室に行くと違和感。

シェーバーとメンズの洗顔料。



あれ？

しかも濡れてて最近使ったばっかじゃない？



シャワーを終えて脱衣場に戻ると
洗濯カゴにバスタオルが2枚。



…もしかして彼氏いま居たんじゃない？

申し訳ないなー。



シャワーから出るとミツマネは着替えてキッチンに居た。



「お水とコーヒーどっちがいいですか？」

ミツマネは相変わらず淡々と言いなら食器棚からコップを出そうとしてくれてる。



「お水っ」

「わかりました」

お水をいれてくれてる間にダイニングの机に広がってる資料を見ると
今日のアンケートたちに印がついていた。



「…これ…」

「ああ、同じ質問まとめてあるのと事務所に置いてある資料のどれを見たらいいか書いてあるんです」



淡々と言ってるけど
ミツマネは昨日解散になった時間からこれやってくれたってこと？



「これ、杉山さんから教わったんです。北山さんの時にも同じようにしたら確かにわかり易くて」

「…へー」



でも俺の時には印なんてついてなくて『これはさっきと一緒なので飛ばしていいっス』って言ってくれてたから
先にアンケート読んで覚えてたのかな。



すごいな、杉山ちゃん。

戻ってきたらワガママ少しだけ減らそー。



そのアンケートを読もうとしたら予定より早く鍵屋さんが来てくれてうちに帰れる。

メンバーとの仕事を終えてから
事務所でアンケートの回答に取り掛かる。

ミツマネは出る予定の番組に先輩が出た日のDVDも用意してくれてて
想像以上に早くアンケートが進んだ。



これは日付変わる前にAんちに行ける！



明日は早朝だからAんちに少しでも長く行けるようにミツマネにお願いしてみよう。

「お願い！今日おうちじゃないとこ送って！」



明日の仕事を頑張ることを条件にAんちに送ってくれることになった。

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