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Flamingo 3 ページ5

ココアとチーズを
買って帰る。



玄関に入るとリビングから先生と裕太の笑い声。

すごく仲良くなってるね。



「ただいまー」

「「おかえりー」」



2人が笑顔で迎えてくれる。



「すっかり仲良しですね」

「何だかね」「ね」

先生と裕太が仲良くテーブルでレモン水を飲んでる。



「ココア買ってきました」

「ありがとう」

先生は珍しくものすごく笑顔。




「裕太は納豆トースト食べる?」

「ん。ケーキもね」

ニコニコしてる裕太。



先生がびっくりして

「アンタそれ昔から言ってるけどホントに美味しいの?」

って聞いてくる。
確かに先生は昔から否定派の1人だからそのリアクションにも慣れてるんだけど。



「え、めちゃくちゃ美味しいですよ」

裕太が言うと

「…なら私も食べてみようかしら」

なんて先生がニコニコしだしてて。



イケメンだもんね、裕太は。

なんか嬉しそうな先生にも
優しい裕太にも何だかムッとする。



…これが嫉妬っていうのかな。

こんな気持ち
ピアノでしか人に感じたこと無かったのにな。



でも

「3人分作るなら俺も手伝うー」

裕太がキッチンまで来てくれて

「……うん」

ムッとしたのが吹き飛ぶレベルで
ニヤニヤしちゃいそうになる。



シンクでお湯を沸かすために水を出してると
裕太がすぐ後ろに立って耳元で

「ねぇ」

って小声で呼ぶ。



「ん?」

声が聞こえにくいから水を止めようとしたらその手を止められてドキッとする。



「さっき妬いた?」

振り返ったらニヤニヤしながら裕太が見下ろしてるから

「………別に」

認めたくなくて前に向き直る。



「ね、今日クルマ取りに来るからそのまま今日も泊まっていい?」

先生から見えない位置で手をギュッと握ってくる。



………今日も一緒でいいんだ。



嬉しくて黙って頷くと裕太は

「夕飯一緒に食べよ?」

って耳元で囁いて耳にキスをしてから冷蔵庫に向かう。



「納豆作るねーん」

って言いながら裕太の耳も赤いから何だか嬉しくて。



私も赤くなっちゃった。



作った納豆トーストを最初はすごい顔で見てた先生は
一口かじって少しして

「……ん?」

って首を傾げたあともう一口食べて

「美味しい!!」

裕太と同じ反応をする先生。



「俺も同じリアクションでした」

裕太が言うと「ホント?」なんて言って先生は嬉しそうに食べてて。



さっきまでなら妬いたけど
今日の約束があるから全然平気で。





私って単純だなーって思う。

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もち?太郎(プロフ) - shizuさん» 了解です!!無理せず頑張って下さいね!!フラグが来ても来なくてもいいお話なので楽しみにしてますっ! (2019年11月5日 21時) (レス) id: 3f59dac3ce (このIDを非表示/違反報告)
shizu(プロフ) - もち?太郎さん» コメントありがとうございます!フラグに答えられたらいいのですが…また得意のフラグパニックになってて他の話で立ててたやつ回収しわすれて今から書き直したくなってます(笑)回収忘れに気をつけなきゃです…。ぼちぼち更新していきます! (2019年11月5日 21時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
もち?太郎(プロフ) - 1コメ失礼しますっ。相変わらず凄い面白いです...。個人的に玉ちゃんの言葉一つがフラグに感じましたっ!!これからも頑張ってください! (2019年10月28日 9時) (レス) id: 3f59dac3ce (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:shizu | 作成日時:2019年9月28日 4時

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