Flamingo 9 T ページ18
「じゃあ明日ここに7時で」
「はーい」
杉山ちゃんと時間を確認して降りると
Aんちに急いだ。
チャイム鳴らしたけど出なくて。
時間的に家に居ることくらい分かってるし
Aから連絡が来るなんて初めてだったから
会いたいって思ってくれてるってことは。
素直じゃないAのことだから
多分俺に連絡したことを後悔してる。
だからこのまま帰っちゃうことを望んでるはずだからもう帰る気がないことを伝えなきゃ。
裕太公園で待ってるね
そう送って公園に向かおうとしたら
Aの部屋が見えるとこを通るとパッて電気がついた。
あ、すぐ呼んでもらえるかな。
そう思って部屋の前にまた戻る。
けどしばらく連絡がなくて。
少しして電話が掛かってきた。
Aから初電話だ。
「もしもーし」
声が弾んじゃう俺と
『…もしもし』
全然元気がないA。
ほーらやっぱり何かあったんじゃん？
少しやり取りして玄関を開けてもらって中に入ると
Aは完全に泣いた顔。
さっきのミツマネと同じ顔をしてる。
Aの方がひどい顔かな。
めっちゃ泣いた顔を一生懸命隠した顔をしてる。
抱き締めてから
「今から少しの間Aのタオルするね」
そう言うと不思議そうなA。
「俺の目は誤魔化せませーん」
そう言ってしばらくやり取りしてたら
「裕太」
「んー？」
「会いたかった」
絞り出すような声で言ってギュッと俺の背中の服を掴む。
マジで？
Aがそんなこと言ってくれること無かったじゃん。
びっくりしてたら
「…〜〜うぅーっ」
声をあげて泣き出したA。
「ん、いいよー、泣きな泣きな」
背中をポンポンしてたら
うわぁぁん、って子供みたいに泣きじゃくって。
今までは泣く女の子とかものすごく面倒だなって思ってたけど
Aならなんだか許せて。
会いたかったって言われてすごく嬉しくて。
頭を撫でると
「…裕太っ」
Aがしゃくりあげながら俺を呼ぶ。
「あの…ねっ」
「うん」
背中をポンポンしながら相づちを打つと
「昨日ね、ホントは、来て、欲しかったの」
なんて言う。
「呼んでよー」
「だって、遅い、し、裕太、忙しい、し」
しゃくりあげながらだからたどたどしい。
そして
「昨日、寝れな、かった。寂し、くて」
なんて言って抱きついてくるから。
「そーゆーのはちゃんと言って？」
ヤバい。
俺に会いたかったとか
嬉しすぎる。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 603人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
もち?太郎(プロフ) - shizuさん» 了解です！！無理せず頑張って下さいね！！フラグが来ても来なくてもいいお話なので楽しみにしてますっ！ (2019年11月5日 21時) (
レス) id: 3f59dac3ce (このIDを非表示/違反報告)
shizu(プロフ) - もち?太郎さん» コメントありがとうございます！フラグに答えられたらいいのですが…また得意のフラグパニックになってて他の話で立ててたやつ回収しわすれて今から書き直したくなってます(笑)回収忘れに気をつけなきゃです…。ぼちぼち更新していきます！ (2019年11月5日 21時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
もち?太郎(プロフ) - 1コメ失礼しますっ。相変わらず凄い面白いです...。個人的に玉ちゃんの言葉一つがフラグに感じましたっ！！これからも頑張ってください！ (2019年10月28日 9時) (レス) id: 3f59dac3ce (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：shizu
| 作成日時：2019年9月28日 4時
