期間限定。 M -side M- 5 ページ7
数日後。
その日の俺は
朝から外出が決まってて。
もしも俺が居ない間に何かあったら、
と思ってボイスレコーダーを用意した。
「いってきまーす」
そう言った時にAさんが俺を見る顔がものすごく不安そうで。
頼られてるってことかな。
それが嬉しくて。
安心させるようにニコッて笑うと
びっくりしてるAさん。
部屋を出る直前にボイスレコーダーをオンにして
音を拾いやすくでも録音してるのが分からないように置いて事務所を出た。
仕事が終わる時間までに戻らなきゃ！
そう思って外出先の仕事をこなしてたけど
まさかの電車が遅れてて。
走って戻る途中で同じ部の子とすれ違う。
「Aさん帰った！？」
「いえ」
「課長は！？」
「…多分まだ…」
マジか！！！
気まずそうにしてるその子を置いて事務所に駆け込むと課長とAさんの距離がものすごく近い。
俺はスマホを取り出すと撮影した。
フラッシュが勝手にたかれて事務所内が光った。
「はい！そこまでっ！！！」
俺が言うと課長が振り返る。
「……課長、何をして、るんですか？」
走ったから息が切れてる。
苦しいからネクタイを緩めた。
近づくとAさんは涙を流してて本気で課長を殴りたくなる。
「別に何も？」
慌ててAさんを掴んでる手を離してる。
手を掴んでたの！？
マジで許せない。
Aさんが泣いてる理由を聞いてもとぼけてるから
「…そうですか、ならいいんですけど」
しらばっくれるのも今のうちだけだ。
「あれれぇ？何でかなー？今日打ち合わせで使う予定だったレコーダーがここにあるぞー？」
レコーダーって言葉でハッとした顔でこっちを見る課長。
2人がやり取りしてたのは偶然俺の席の近く。
バッチリ録れてるはず。
「しかも電源入ったままだった！」
ちゃんと『REC』って液晶画面に出てて
俺が出てた7時間きちんと動いていた。
「写真も撮ってるけど、どうします？課長」
スマホをチラつかせながら言うとようやく観念した様子。
Aさんは静かに涙を流してて止まる気配がない。
課長が許せない。
なんか言ってやろうとしたら外出していたらしい総務部長達が帰ってきた。
俺たちの様子を見てびっくりしてるから事情を説明すると
最初は課長を責めてたけどそれよりAさんのケアでしょうが。
それを言うと帰る時には
「気づけなくて申し訳ない」
Aさんに本当に申し訳なさそうにしていた。
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もち?太郎(プロフ) - shizuさん» いえいえ大丈夫ですっ！！移行先行ってまいります！(笑) (2019年11月3日 8時) (
レス) id: 3f59dac3ce (このIDを非表示/違反報告)
shizu(プロフ) - nanacoさん» コメント気づいてなくてごめんなさい。どんどん長くなってて短編の予定が止まらなくなってます (笑）ようやくゴール見えてきました。 (2019年11月3日 4時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
shizu(プロフ) - もち?太郎さん» コメント気づいてませんでした！遅くなってごめんなさい。北横ホント好きで。見ててほっこりしちゃいます。 (2019年11月3日 4時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
nanaco(プロフ) - あーっ、やっぱり渉は主人公のことを好きだったんだ！｡ﾟ(ﾟ^ω^ﾟ)ﾟ｡先が楽しみすぎます、優しい横尾さん好きすぎます笑 (2019年9月2日 20時) (レス) id: d77fcd2775 (このIDを非表示/違反報告)
もち?太郎(プロフ) - shizuさん» うへへ。嬉しいです(笑)また舞祭組ちゃんかな？(笑)北横はなんだろう。横千以上に親子(笑) (2019年8月31日 19時) (レス) id: 3f59dac3ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：shizu
| 作成日時：2019年8月12日 8時
