俺を拾って下さい 1 ページ2
コンクールの帰り道。
食欲もないしフラフラと当てもなく歩いて
夜もだいぶ遅くなる。
日付が変わる少し前。
近所の公園を通ると
ブランコに乗ってる男の人がいた。
こんな夜中に変なの。
酔っ払っかな。
そう思いながら見て
歩いてると
ふとブランコが揺れる音が止まってその人が立ち上がる。
と、フラッと倒れる。
嘘でしょ！？
駆け寄って声をかける。
「大丈夫ですか！？」
声をかけると仰向けになったその人は
月明かりと街灯でも分かるくらい綺麗な顔。
色白で小顔で整ってるいわゆるイケメン。
「………水」
その男の人は呟くように言う。
「え？」
「水下さい。それかスポーツドリンク」
うわ言のように呟いてるその人。
体をなんとか起こしてるから救急車を呼ぶまでではないのかな。
カバンにいつも持ち歩いてる水があるけど常温だし。
「冷たいのがいいですか？」
一応聞くと
「んー、できれば」
その人がそう言うから自販機まで走ってスポーツドリンクを買ってキャップを空けてから渡す。
「はい」
「ありがとうー」
受け取ってゆっくり飲むその人。
整った顔が月明かりに照らされて
ペットボトルを飲む姿すら綺麗。
「はー、生き返った」
笑ってる顔がすごく可愛い。
「なら良かったです」
「あ、ペットボトル代払うよ」
そう言って財布を取り出すけど中を見て呆然としてる。
「お金ないや…」
途方に暮れた顔で私を見てる。
大丈夫？この人。
身なりを見る限りものすごく綺麗だから
お金に困ってなさそうだけど。
「大丈夫です、何ともないなら良かったです」
ペットボトル代くらい別にいいし。
とりあえず問題ないなら帰ろっと。
そう思って立ち上がった。
「夜とはいえまだ暑いので熱中症になるんで気をつけて下さい」
「はーい、気をつけまーす」
私が言うとその人は呑気に答えて私に続いて立ち上がろうとしてまたふらつく。
え！大丈夫？
「…救急車呼びますか？」
「ん、絶対だめー」
そう言うけど。
本当に大丈夫ですか？
このまま外にいると暑いし休まらないだろうし
多分軽い熱中症だよね。
「あの…うちで休んでいきますか？」
そう声を掛けると
ものすごく驚いた顔で私を見てる。
そりゃそうでしょうね。
私も言ってびっくりしてますけど。
「え、キミ一人暮らし？」
「…です」
「そんな簡単に男入れて大丈夫？」
ですよね。
私も自分で言ってて驚いてるんですけど。
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もち?太郎(プロフ) - shizuさん» あら。まだガラの子いるんですね。びっくり...で私。ならガラケー使ってること知ってるならラボンて教えていいのではと思ったのですが。ドラッグストアで玉ちゃんがポスターみたいなのにいたらばれますか...と(笑) (2019年9月14日 20時) (
レス) id: 3f59dac3ce (このIDを非表示/違反報告)
shizu(プロフ) - もち?太郎さん» さすがにガラケーじゃないとニュース開いたら絶対玉ちゃんに気づくし。私の周りに未だ頑固に携帯の子が1人だけ居ます。絶対不便だと思うんだけどなー…。 (2019年9月14日 17時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
もち?太郎(プロフ) - shizuさん» ほほー..え。ガラケー？え。ぐーぐ。えやh...えぇ... (2019年9月14日 2時) (レス) id: 3f59dac3ce (このIDを非表示/違反報告)
shizu(プロフ) - もち?太郎さん» 端末が違うんですね！なるほど！ ベタな展開ですが気付くのはもう少し後の予定です。ちなみに彼女の携帯は特に出てきてませんがまだガラケーなんです。 (2019年9月8日 20時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
もち?太郎(プロフ) - あ。すみません！何気なくこちらで返信したのですが新しい端末です..(汗)咲良の方は壊れてしまったので...^^; (2019年9月3日 1時) (レス) id: 3f59dac3ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：shizu
| 作成日時：2019年7月15日 12時
