そうじゃなくて 21 ki ページ22
マジで。
俺の何がAをここまで信用させないようにしているのか。
「あれだけ女の人と接するのダメって言われてAとの時間も削ってんのにデートするわけねーだろ!」
告白とも取れる言い方しても
「そうですか?」
Aには相変わらず通じない。
「もー!何でそんなに信用ねーの?」
さすかに笑う。
そしてAからはまさかの勘違い。
「でも北山さん、片思いしてるんじゃないんですか?」
「はぁっ!?」
何でそーゆー発想になるわけ?
思い返すと思い当たるのは1つ。
「もしかして電話番号書かれたカードのこと言ってる?」
「…はい」
「あーはいはい。あれはー、まぁ色々あって受け取ったもののゴミ箱に捨てようとしたら…って!ちょっと待て!!」
何これ浮気バレて奥さんに言い訳してるみたいな説明してるなーなんて思いながら話してて我に返る。
あのカード受け取った時にAは居ねーはず。
何で知ってんの?
「なんでAがカードのこと知ってんの?」
「この前サービスエリアで貸して下さった上着に入ってました」
「……あ、そ」
てことはあの登山の時から怪しいと思ってたってことだろ?
もーなんなの?
ため息しか出ねーよ。
「「確認しろよー」」
俺が言うとそう言うと思ってました的な顔をしてハモるA。
「…分かってるなら何でしねーんだよ」
ハモってる場合じゃねーし。
しかも軽く顔がドヤってんだよ。
「北山さんは彼女が好きだと思っていたので」
「だから!何を根拠に!?」
「すごくお綺麗だしスタイルもいいし」
そう言ってからAが言葉を飲み込んだのが分かる。
「…それと?まだ言い足りてねーみたいじゃん」
そう言っても何も言わないA。
まぁいい。
今日は時間がタップリある。
ゆっくり問い詰めよう。
思わず笑う。
洗い物を終えて手を拭くと
「何飲むー?」
コップを用意して冷蔵庫の前に立つ俺に
「…ビールにします」
まさかの飲み宣言。
「んじゃ、俺も」
ビールを2本取り出してリビングに向かう。
いつも俺が座る位置に上着が畳んで置いてある。
確かにいま着てる半袖の服だと少し寒い。
Aのこーゆーとこがホントにツボ。
こんなことばっかされて他の女に目が行くかっつの。
「…さんきゅ」
「いえ」
お礼を言うとべこりってするA。
「とりあえず乾杯しよ」
って2人で乾杯したけど。
ある意味俺たちの今から始まる戦いのゴングみたなもんだな。
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咲良(プロフ) - shizuさん» ふふふ。書いててにやにやする気持ちわかります(鼻血たらり)やっと主人公ちゃんも気付きましたけども!!みっくんちゃんと目見てるのか..??異変に気付いてない...はよ気づけ!!←急かし あぅ...が。頑張って下さいぃ!長かったですね。確かに(笑) (2019年6月23日 13時) (レス) id: 29a9983703 (このIDを非表示/違反報告)
shizu(プロフ) - 咲良さん» 甘い北山さんがもう堪らない。書いててニヤニヤするんですけどそろそろ主人公に気持ちの変化がやっと。やっっと出てきてます。長かった…。 (2019年6月23日 13時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
咲良(プロフ) - おーんまいがっっと!!もどかしぃいいいい脈あり反応してる自分に気づかない主人公ちゃんもみっくんに明らかに愛情表現されてるのに気づかないとこももどかしぃいいいいいでも好きですっっっっ。頑張って下さいっ(ついでにみっくんも← (2019年6月15日 12時) (レス) id: 29a9983703 (このIDを非表示/違反報告)
咲良(プロフ) - shizuさん» 確かに娘になったら無理ですね(笑)私も一生パパっ子になりそう(笑)というか寝言でこのまま好きって言っちゃえぇえええって思った私をぶん殴ってください (2019年6月10日 6時) (レス) id: 29a9983703 (このIDを非表示/違反報告)
shizu(プロフ) - はーちゃんさん» コメントありがとうございます!鈍感なのが主人公の売り(?)なので 笑 これからもゆっくりですが更新していきますのでよろしくお願いします! (2019年6月10日 4時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:shizu | 作成日時:2019年5月27日 21時