ヤマアラシな彼 2 5 ページ5
その日は天気が良くて。
私は家で飼ってるチワワのチェリーの予防接種のために休みを取っていて
予防接種の後ドッグカフェにいた。
髪も下ろしてメガネだから会社の人は一見私とは分からないだろう。
と、例の二階堂高嗣がそのドッグカフェに入ってくる。
おや？と思いながらチェリーと過ごしていたら
後からワンコを連れたおじ様が入ってきて二階堂君が立ち上がる。
私に見せる顔とは全く違うものすごい笑顔で話してる。
そしてその人のワンコにものすごく懐かれた二階堂君はホントに楽しそうにワンコと戯れていた。
目尻を下げてものすごく可愛い顔をして笑ってる。
へー、こんな顔して笑うんだ。
あんまりにもずっと二階堂君を見てたからか、チェリーが寂しそうに私の腕を舐めてきた。
「あはは、ごめんねチェリー。今日はチェリーと遊ぶ日だもんね」
二階堂君に聞こえないように小声で言うと、私は伝票を持って立ち上がった。
と、スマホが床に落ちちゃって「ドンッ」て結構派手な音がした。
二階堂君がこっちを見る気配がしたけど相手の方が話し掛けたのかすぐに先方に向き直る。
…あぶなーー。
私はそそくさとスマホと伝票を抱えてレジに向かった。
「チェリー、公園で遊んで帰ろっか」
お店を出てチェリーに声を掛ける。
チェリーは私の言葉が分かってるのか分からないけどとにかく尻尾を振ってご機嫌だったから
カフェのすぐ近所の公園に向かった。
芝生も平日の昼間だから全然人も居ない。
「ほーらチェリー、取っておいでー！」
私は犬用の柔らかいボールを少し遠めに投げる。
と、すぐに咥えて帰ってきた。
「あはははは、お利口さんだねっ！」
いい子いい子すると嬉しそうにはしゃぐチェリー。
何回か投げて遊んでるとチェリーがずっと私の周りをクルクル回ってる。
「んんーーっチェリー可愛いっ」
抱き上げると顔を舐めてくる。
くすぐったくてたまらないけどとにかく幸せで。
「なになにーっ？もうちょっと遊ぶ？」
しばらくそうして遊んでると何やら視線。
ふと顔を上げると二階堂君がこちらを見てる。
でもものすごく遠いしさすがに私だとは分からないはず。
平日の昼間からただ犬と遊んでる女にしか見えてないはず。
なんなら主婦にでも見えてるんじゃないかな。
しばらくそうして遊んでいるといつの間にか二階堂君は居なくなっていた。
私はチェリーと満足するまで遊んで帰る。
そして次の用事へと向かった。
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shizu(プロフ) - mayumitsuさん» コメントありがとうございます！私もミツ担なのでどうしても北山さんの圧が強めになってしまいます。少しずつ更新しますのでよろしくお願いします！ (2019年4月10日 5時) (
レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
mayumitsu(プロフ) - こんにちは★こちらも読んでます(^-^)不器用な二階堂くんと、どうなるのか気になります。そして北山さんのiQOS、奪って吸える関係たまらんですね…!!!北山担なのでそこに興奮しました(;∀;)笑。 (2019年4月4日 18時) (レス) id: 90f4627b60 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：shizu
| 作成日時：2019年4月1日 8時
