お隣りさん S -side you- 7 ページ40
「A？」
遠くで健永の声がする。
声がするのは分かるけど目が開かない。
「A、起きて」
ゆさゆさと揺らされてる？
「Aってば」
声と共に頭を撫でられてる感覚。
「…Aのこと大好きなんだけど」
そう言って頭をポンポンされてる？
健永が言ってくれてるの？
夢かな？
ゆっくり目を開けると健永と目が合う。
真っ赤になってる健永。
夢か。
私を避けてる健永が目の前にいるし。
記憶の糸を辿る。
酔っ払った健永を藤ヶ谷さんが連れて帰ってきて
それを手伝ったあと
健永の寝顔を見てたら眠くなって…
「…夢？」
そっか、夢か。
だって健永が私に話してる。
あんなに避けてたのに。
「え？」
健永が聞き返してる。
待って。
さっき健永がなんか言ってた。
「私と健永両想い？」
「ん？」
「そう聞こえたよ？」
「気のせいじゃない？」
「そう？嬉しかったのに？」
気のせいなら残念だな。
そう思って目を閉じた。
やっぱり夢か。
ならまた寝よう。
「え？だって彼氏は？」
「いないよ？」
「は？」
気づけば全て疑問形で繰り広げられている会話。
寝起きだから頭が働かない。
しかも昨日もほとんど寝てないし。
頭がぼーっとする。
「彼氏は居ないよ。好きな人は目の前に居るけど」
「え！？」
健永がびっくりしてるけど。
もう眠いから寝よう。
「えっ！待って、A！寝ないで！」
知らない、夢ならいいじゃん。
変な健永。
意識を手放して次に気づいた時
もう外は明るくて健永のベッドで寝ていた。
何でここにいるんだろ？
起き上がって見渡すと私がいた位置には健永。
「健永？」
声を掛けると健永が顔を起こす。
「おはよ」
久しぶりに見る健永の顔。
少し笑ってる。
シャワーを浴びたのか
セットされてなくて素の健永の髪が柔らかそうで
無意識に手を伸ばした。
「二日酔い大丈夫？」
頭を撫でると
「ガヤさんから色々聞いた。少し頭痛いけど冷えピタと水でだいぶ楽だよ」
柔らかく笑って健永が答えてる。
…良かった。
ホッとして冷静になったら
私何してるんだろう？
って思って健永の髪から手を離す。
そしたらその手を健永に掴まれた。
「…何で？」
真剣な顔で私を見てくる健永。
「え？」
「彼氏は？」
健永は真剣な顔で聞いてくる。
「いないけど」
「でもこの前…」
「荷物返しに来てくれた」
そう言うと健永は目を見開いた。
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shizu(プロフ) - mayumitsuさん» コメントありがとうございます！私もミツ担なのでどうしても北山さんの圧が強めになってしまいます。少しずつ更新しますのでよろしくお願いします！ (2019年4月10日 5時) (
レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
mayumitsu(プロフ) - こんにちは★こちらも読んでます(^-^)不器用な二階堂くんと、どうなるのか気になります。そして北山さんのiQOS、奪って吸える関係たまらんですね…!!!北山担なのでそこに興奮しました(;∀;)笑。 (2019年4月4日 18時) (レス) id: 90f4627b60 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：shizu
| 作成日時：2019年4月1日 8時
