after 月が綺麗ですね 2 ページ37
ミュージカル終わり。
慌てて身支度を整える。
「ゆっくりでいいだろ」
マネージャーが苦笑いしながら言うけど
「やだ」
俺が嫌だ。
「マネージャーだって会いたいだろ？」
「別にー。多分もうすぐ一緒に住むし」
「は！？」
何それ！
「アコの静岡での仕事長くて1年だからさ。もう物件探してる」
「…………あ、そう」
「こっち来たら多分結婚するから」
「………………え？」
「もうプロポーズも済んでる」
「は！？」
「返事貰ってるから」
「そうなの？」
全然聞いてないけど。
「おめでとう」
「ありがとう。式は挙げないから」
「えー。ウエディングドレスは？」
「写真だけ撮る」
「えーーー」
急展開過ぎて頭がついていかない。
「早く帰るんじゃねーの？」
少し照れた感じでマネージャーが言う。
「手を止めるようなこと言ってんのマネージャーだろ？」
「……知らねーよ」
俺が脱ぐ服を掛けてくれながらマネージャーが言ってて。
結局いつもよりほんの少しだけ早いだけになっちゃう。
「道空いてるといいなー」
なんて言いながら空を見ると雲の隙間から月が出てる。
「え、満月じゃない？」
「おー、今日は中秋の名月のハズだぞ」
「へー」
懐かしいなー。
去年Aと海をドライブした時に月が綺麗だったなー。
ツキノミチ最高だったな。
Aと出会って1年以上経つんだなー。
「つーか結局鍵渡してるとか何考えてんだよ」
マネージャーが思い出したように怒り出す。
明日から東京で仕事のAが
今日から東京に来るって連絡が来たのが昨日。
明後日から東京で研修のアコと遊ぶって言うから
「それならうち来れば？」
って声を掛けたらAは嫌がったけど
アコが「お金ないから助かるー！」って大喜びで。
そのことをマネージャーに報告したアコが
「は？Aちゃんまだ太輔の鍵持ってんの？」
って突っ込んだことで鍵を渡したままだったのがバレた。
「Aホント変なとこ泊まるんだもん」
男性のお店が周りにあるところの真ん中とか
バストイレ別で男女一緒のフロアとか
平気で泊まる。
ドラマの撮影で遠慮してうちに泊まらなかった時の
Aのタブレットに入ってた宿アプリで履歴見た時に
気が狂うかと思った。
実際ものすごく怒って
その日以来お互いGPSを入れることに。
「絶対バレないようにするから」
「当たり前だ！！」
一生返してもらうつもりはない。
after 月が綺麗ですね 3→←after 月が綺麗ですね 1
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 537人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
shizu(プロフ) - 咲良さん» ついに武田編突入です。長くならないようにサラッと書く予定ですのでよろしくです！ (2019年9月18日 7時) (
レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
咲良(プロフ) - shizuさん» わ。(笑)心の声だけかぁ(笑)orzんふふ。メンバー全員のが終わったら武田さんや杉山ちゃんの恋愛エピソードがみたいです..(笑)何故だろう。キスマイじゃなくこの物語と現実で分けてる..待って語彙力が追いつかないです（ ; ; ） (2019年7月20日 20時) (レス) id: 29a9983703 (このIDを非表示/違反報告)
shizu(プロフ) - 咲良さん» 言ってないんです。読み返したら主人公の心の声だけでした。私も言ってると思って書いてから読み返して気づいて慌てて修正してます(笑)←先に読んでから書けって話ですが (2019年7月20日 20時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
咲良(プロフ) - あれ？前にツキノミチの流れ...？？あれ？何かで言ってませんでしたっけ(？)あの...車の中でたまたま流れてきたっていう...あれ？違う作者さんの小説だっけ...え...でも確かツキノミチの会話の流れだったし...それにイチゴの話ししてたからこれのはずなんですけど(汗) (2019年7月20日 19時) (レス) id: 29a9983703 (このIDを非表示/違反報告)
咲良(プロフ) - shizuさん» おぉ...はい！見させて頂きます！！ (2019年5月19日 17時) (レス) id: 29a9983703 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：shizu
| 作成日時：2019年3月23日 6時
