after ずるい 2 ページ34
ツアーから帰ると
リビングに明かり。
それだけで嬉しいのに。
「おかえりなさい」
ただいま、って言うとそう返してくれるA。
本当にホッとする。
バスルームに向かうと
脱衣場には着替えと下着とバスタオルが用意されてて
湯船の蓋を開けるとフワッと香るいい香り。
この前俺が使って「これハマってるんだー」って言ってたバスオイルが入ってる。
この前使い終わっちゃったから
うちには無かったはず。
てことはAが買ってきてる。
あー、Aが居るっていいな。
湯船に浸かるとホッとして。
疲れがだいぶ取れてくる。
明日も仕事だからあんまり夜更かし出来ないなー。
でも少しイチャイチャしたい。
なら手っ取り早く。
「Aー」
お風呂場のドアを開けてAを呼ぶ。
「どうしたのー？」
「背中流してー」
そう言ったら来てくれると思ったら。
「無理ー」
まさかの拒否。
「何でー？」
「何でもーっ」
そう言われて気づいた。
さっきおでこにキスした時の寂しそうな顔。
これ拗ねてるな。
タオルで軽く拭くと腰にバスタオルを巻いてリビングに向かう。
ソファに座ったまま資料を広げて調べものをしてるAの後ろに立つと
びっくりしてAが振り返ってる。
「え？」
「ほら行くよ」
そう言ってAの腕を取ると
Aはされるがままについてきてる。
「もう私入ったからっ」
「俺まだ背中洗ってないもん」
ホントは1度洗ってるけど。
「自分で出来るでしょ？」
「出来ない。届かないもん」
「そんなっ」
困った顔のAとバスルームに入ると
「自分で脱ぐのと脱がされるのどっちがいい？」
って聞く。
「ぬ、脱がせて？」
顔を真っ赤にして甘い声を出すから
やっぱりAは我慢してたなって分かる。
脱がせてから背中を流してもらって
湯船に浸かって背中から抱きしめるとすごく癒される。
Aも素直に俺にもたれてるから
ホントはやっぱり俺に甘えたかったのかなって思う。
「なーにを我慢してたの？」
「…」
答えないA。
「わかった、俺耳塞いでるから言ってごらん？」
「え？」
「ほら、これなら俺に言えるしでも俺には聞こえないから直接言えた気持ちになるから良くない？」
「……じゃあ私が太輔の耳塞いでいい？」
「いいよ」
それでAの気が済むなら。
「太輔後ろ向いて」
Aはまだ俺が聞くって疑ってる。
ホントにもうー。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 537人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
shizu(プロフ) - 咲良さん» ついに武田編突入です。長くならないようにサラッと書く予定ですのでよろしくです！ (2019年9月18日 7時) (
レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
咲良(プロフ) - shizuさん» わ。(笑)心の声だけかぁ(笑)orzんふふ。メンバー全員のが終わったら武田さんや杉山ちゃんの恋愛エピソードがみたいです..(笑)何故だろう。キスマイじゃなくこの物語と現実で分けてる..待って語彙力が追いつかないです（ ; ; ） (2019年7月20日 20時) (レス) id: 29a9983703 (このIDを非表示/違反報告)
shizu(プロフ) - 咲良さん» 言ってないんです。読み返したら主人公の心の声だけでした。私も言ってると思って書いてから読み返して気づいて慌てて修正してます(笑)←先に読んでから書けって話ですが (2019年7月20日 20時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
咲良(プロフ) - あれ？前にツキノミチの流れ...？？あれ？何かで言ってませんでしたっけ(？)あの...車の中でたまたま流れてきたっていう...あれ？違う作者さんの小説だっけ...え...でも確かツキノミチの会話の流れだったし...それにイチゴの話ししてたからこれのはずなんですけど(汗) (2019年7月20日 19時) (レス) id: 29a9983703 (このIDを非表示/違反報告)
咲良(プロフ) - shizuさん» おぉ...はい！見させて頂きます！！ (2019年5月19日 17時) (レス) id: 29a9983703 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：shizu
| 作成日時：2019年3月23日 6時
