この想いの結末は ページ28
まさか「愛してる」って言った時
Aが起きてると思わなくて。
もちろん嘘はないんだけど
起きてる時にちゃんと言いたかったのに
俺が頑張ってるから頑張ってるとか
俺の挑戦見て挑戦する気になったとか言われたら
嬉しすぎて。
寝顔見てて幸せだなって思ったら
好きが溢れてつい言っちゃった。
「……もう一回」
Aがびっくりした顔のまま言う。
「ズルくない？起きてたの？」
「そんな大切なこと私が寝てる間に言ってる方がズルいよ」
俺が抗議すると真っ直ぐな目をしてAが言う。
「……っ」
ズルい。
そんな目で見つめられたら答えないと。
…わかったよ。
何度も言わないからね。
焼き付けてよ。
俺はよく聞こえるように髪を耳に掛けて
頬に手を添える。
「A、愛してるよ」
心を込めて言った。
ものすごく嬉しそうな顔をしてるA。
…いいなぁ。
俺もAの口から聞きたい。
黙ってAを見つめたら伝わったみたい。
意を決してる顔。
「太輔」
「……ん？」
返事をするけど何も言わないA。
やっぱり難しいかな。
でも誓いの言葉みたくて良いよね。
そうか。
渡すなら今かも。
ホワイトデーのプレゼント。
「あ、そうだ」
帰りに渡そうと思ったんだけど。
今がいいかな。
「目、瞑って」
Aが言おうとしてたのに、って顔をしてる。
でも目を閉じてくれる。
んー、キスしたい。
でも先にこれを。
Aの左手を取ると小指に指輪を通す。
「これ俺からのホワイトデー」
言いながら薬指に触れた。
「……ここの予約の代わりね」
ここはまだ先の話だから。
Aはピンキーリングを見つめると
「…太輔」
顔を上げて俺を見る。
「ん？」
「ありがとう、すごく嬉しい」
そう言ってものすごく嬉しそうに笑う。
そう、この顔。
この顔がやっぱり好きだな。
そしてAは俺に抱きつくと
「もうね、好きとか愛してるとかそんな言葉じゃ足りない」
そう言って涙声になってる。
…確かに。
この気持ち、なんて言っていいか分からないや。
「でもいま知ってる言葉の中で言うなら」
そう言ってAは顔を上げた。
「愛してるよ、太輔」
そう言って始まった熱いキスにまた止まらなくなる。
先のことなんて分からないけど
今のこの瞬間の気持ちは本物で。
この想いの結末は？
きっとAと居ることに変わりはないだろう。
-END-
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shizu(プロフ) - 咲良さん» ついに武田編突入です。長くならないようにサラッと書く予定ですのでよろしくです！ (2019年9月18日 7時) (
レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
咲良(プロフ) - shizuさん» わ。(笑)心の声だけかぁ(笑)orzんふふ。メンバー全員のが終わったら武田さんや杉山ちゃんの恋愛エピソードがみたいです..(笑)何故だろう。キスマイじゃなくこの物語と現実で分けてる..待って語彙力が追いつかないです（ ; ; ） (2019年7月20日 20時) (レス) id: 29a9983703 (このIDを非表示/違反報告)
shizu(プロフ) - 咲良さん» 言ってないんです。読み返したら主人公の心の声だけでした。私も言ってると思って書いてから読み返して気づいて慌てて修正してます(笑)←先に読んでから書けって話ですが (2019年7月20日 20時) (レス) id: 9bf290c5ee (このIDを非表示/違反報告)
咲良(プロフ) - あれ？前にツキノミチの流れ...？？あれ？何かで言ってませんでしたっけ(？)あの...車の中でたまたま流れてきたっていう...あれ？違う作者さんの小説だっけ...え...でも確かツキノミチの会話の流れだったし...それにイチゴの話ししてたからこれのはずなんですけど(汗) (2019年7月20日 19時) (レス) id: 29a9983703 (このIDを非表示/違反報告)
咲良(プロフ) - shizuさん» おぉ...はい！見させて頂きます！！ (2019年5月19日 17時) (レス) id: 29a9983703 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：shizu
| 作成日時：2019年3月23日 6時
