この想いの結末は (ページ7)

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交渉成立ページ7

『…そうだよね…さすがに厳しいよね10個は…でも10個売れたら、ひとまず今日のノルマ達成するから私すぐに上がれるんだけどなー。そもそももう上がる時間だけどマネージャーとしてノルマ達成見届けないと帰れないんだもん…あと8個なんだよね…店の目標』

声のトーンを落として話すアコ。
なんなんだよ。ノルマ8個なのに10個って。

「さらに2つはなんだよ」

『目標ピッタリよりさらに上の方がいいじゃん』

…知らんがな。

まぁモノはいいしメンバーも喜ぶか。

とはいえ出費だ。
ふぅ、とため息をついてから。

「…わかったよ、10個買…」

『ありがとうございまーす！！！！」

食い気味に声高らかに言うアコ。

くそー、代償がデカすぎる。
でもいいんだ、俺はストロベリースペシャルが食べたいんだーーー！！！

『うちの実家の方に送るね！オカンに言っとくから都合のいい時取りに来てー。お金だけ後日頂戴』

アコの家は俺の実家の近所で親同士も仲良し。

「おー、後でわたすよ」

『え？今日いいの？』

「それなりにお金持ってますから」

『ひゅーーーさすがーーーー』

からかうなバカ、とツッコミを入れて少し笑う。
アコもふふふ、って笑った。

「じゃあ現地集合な」

『オッケー。そしたら太輔の伝票書いちゃったら私先に行くから、あまり目立たない席取れたら連絡するよ』

「マジか！サンキュー」

『お得意様のお願いですからね、それくらいしますよ』

無理に買わせてよく言うよ。

「じゃあよろしくー」

『はいよー』