最後の手段 ページ3
「どーーーしても食べたくなっちゃったんだよ、ストロベリースペシャル」
「ほぉぉぉーーらやっぱりな。さっきの石垣いちごのビニールハウス通った時にすげーガン見してたからそうじゃないかと思ったよ」
俺の言葉にマネージャーが頭を抱える。
ぶっちゃけそんなの知ったこっちゃない。
とにかく食べたいんだ。
俺が言ってるのは、
駅の近くにある喫茶店のいちごが沢山乗ったパフェ。
静岡の色んないちごをふんだんに使ったパフェで、
とにかく美味い。
「つーかただでさえ男2人で喫茶店でしかもパフェとか目立つのに、あの店個室ないしお前食ってるの見つかったらパニックに決まってるだろーが。今まで見つかってないのが奇跡なんだよ、考えて発言しろこのお馬鹿」
…馬鹿とかタレントに言うか?アイドルに言うか??
マネージャーはホントに嫌らしく、割とガチで言ってる様子。
すごい勢いで捲したてる。
いつもなら怯むが、今日の俺は違う。
2度目になるが、とにかく食いたいんだ。
「わかった。女の子居ればいいだろ?」
「それこそ熱愛報道になるだろーが」
「そこはマネージャーの彼女か奥さんって設定にしよう。俺にツテがある」
「…は????」
ちなみにマネージャーは独身。
俺はスマホを取り出してメール画面を開こう…としてやめて、電話をかける。
メールなんか返事待ってらんない。
アドレス帳をスクロールしながらマネージャーに答える。
「アコがいま静岡なんだよ」
「は?アコさんが???」
完全に上ずるマネージャーの声。
…これは使えるな。
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作者名:shizu | 作成日時:2018年10月5日 4時