ロケ終わり ページ1
「はい、カーーーット!」
その声をきっかけに緊張感から解放される。
お疲れ様でしたー!
と声を掛け合いロケが終了。
俺も周りの人たちに挨拶をして
少しだけ談笑してからマネージャーの元に近づく。
マネージャーは近付いてきた俺にミネラルウォーターを渡しながら
「お疲れ様でした!」と満面の笑みを浮かべてくれる。
ということは、
まぁいい仕事が出来てた、ということか。
少しホッとしつつ
「サンキュ。」と出来るだけホッとしたのがバレないように水を受け取って一口含む。
今日はバラエティのロケで静岡に。
仕事で地方を色々行けるのはホント楽しい。
ツアーで来てもあまり楽しめないし
グルメはもちろん、たまーに温泉も入れたりするからラッキーだと思う。
「バス準備出来たんで移動お願いしまーす!」
ADさんの声をきっかけに、
出演者とそのマネージャーがバスに向かう。
俺とマネージャーもそれに続いてバスに乗った。
なんとなくどの人たちもマネージャーと打ち合わせしながら最寄駅に向かう空気だったので
俺たちも同じように座りつつチラっと時計を見た。
16:30だった。
この後のスケジュールを頭に思い浮かべて
咳払いを1つ。
そしてマネージャーに声をかける。
「なぁ」
マネージャーは俺より2つ上。
同性だし気も合うし何よりアドバイスも的確なので
ホントに頼りにしてる。
そのマネージャーが俺が何かを言う前に
「ダメですよ」
こちらを見ることなく言う。
「…まだ言ってないけど」
「うん、聞いてないけどわかる。静岡だもん。だから言った。だめ」
「えーーーーーー…」
俺が眉をしかめたら、その上をいく嫌そうな顔。
でもここまでは想定の範囲内。
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作者名:shizu | 作成日時:2018年10月5日 4時