◎邪道ヒロインですが。

◇32 ページ33

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「そういえば今日5限休講らしいよ」
『5限ってなんだっけ？』
「キャリア」
『あー、そうなんだ、ラッキー』





蒼弥からラッキーな情報を得た
とある日の空きコマ。





「今日なんかあんの？」
『ううん、逆になにもないから早く家帰ってゴロゴロできるなって』
「お前まじ相変わらずだな」





カフェテリアでご飯を食べ終わり
他愛のない話をしていた時。





「あれからA大丈夫？」
『……小春ちゃんたちのこと？大丈夫だよ』





そう答えても疑うような視線を向ける蒼弥。
大学生になって、なんか過保護だなあ。





「まじで大丈夫なわけ？」
『普段一緒にいる子たちじゃないし平気！』
「ならいいんだけど」
『心配してくれてありがとね』





ゼミ合宿の一件から蒼弥は
私の大学での様子を気にするようになった。
いつも隣にいるのは蒼弥なんだから
気にすることないのにね。





「にしてもやっぱり女って怖ぇな」
『私もさすがに今回は怖いなって思った』
「まあまた何があるか分かんねーし、なんかあったら言えよ？」
『うん、ありがとう蒼弥』
「おう」





あ、そういえばゼミ合宿の時の蒼弥と浮所。
2人の間にバチバチが見えたというか……。





私はてっきり仲良いと思ってたのに
なんだか変な様子だった。





『ねえ蒼弥』
「ん？」
『蒼弥と浮所って……』





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◇33→←▽朝比奈子。※追記

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