こっちを見て ページ24
〜〜〜
きん「ただいまー買ってきたよー」
きんときが家に入ると玄関までBroooockときりやんが迎えに来た。
きり「俺運ぶよ」
Br「僕も手伝う」
きり「平気だよ俺だけで」
Br「いや、僕も手伝う」
きり「…？」
Broooockはこちらを見ているはずなのに目が合わない。
ただでさえ死んでいる彼の目には何も映っていなかった。
否、映っている。
というかそれだけしか映していなかった。
きん「ありがと、助かる」
ビニール袋にパンパンに入った酒の重さで、引きちぎれそうになっている持ち手をきんときの手から受け取り2人で部屋まで持っていく。
シャ「おかえりー」
机の上にドンと置かれた酒たちは餌に群がるハイエナのように5人に取られていった。
〜
自分用に買ってきた玄米茶を飲むきんときと酒に強いきりやん以外は全員酔いつぶれてしまった。
きん「せっかくつまみも買ってきたのに」
と口を尖らせながら残ったつまみと一緒に玄米茶を飲んでいる。
多分、誰もつまみを食べなかったのは
〈酒を飲みたい〉というより〈酔いたい〉という気持ちが率先していたからだろう。
きん「…で、きりやんは？なんかあったの？」
きり「…」
きん「きりやーん？」
きり「…」
きん「きりやんさ〜ん？」
きり「おﾞわっ！？」
酒を持ってぼーっとしているきりやんを覗き込むように話しかけたきんときに驚き現実に引き戻される。
きん「あっ！ちょ、危な！お酒こぼれちゃうって！」
きり「あ、あぁ…ごめん…」
きん「…俺の事見えてる？」
きり「え…うん見えてるよ？」
きん「はあ〜、見りゃわかるよ。別のこと考えてるって。俺ら何年一緒にいると思ってんの？」
きり「…っ」
きん「何を心配してるの？Aさんのこと？それとも他のこと？」
きり「…Broooockが笑わなくて」
きり「顔は笑ってるんだけど笑ってない…こっちを見てるはずなのに目も合わない…」
きり「いつもならふざけて〈心壊れそう笑〉とか言うのにこういう時に限って何も言わない、言ってくれない」
きり「俺ってそんなに、頼りないかなぁ」
へらへら笑いながらそう言ったきりやんは横になり床で眠ってしまった。
こぼれた涙は目の横を伝って床に落ちる。
いくら酒に強くても酔うものは酔う。
きり「…ごめ…Aさ…」
きりやんはすうすうと寝息をたてて彼女の名を呼んでいた。
きん「…早く助けてあげて
…Aさん…」
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クロダ・ルカ - 更新楽しみにしてますね！ (2023年1月2日 12時) (
レス) @page43 id: dc34629a9d (このIDを非表示/違反報告)
那智(プロフ) - ろっぷさん» 大丈夫じゃないかもしれないです笑 (2022年5月21日 1時) (レス) id: 0ed5fe3f11 (このIDを非表示/違反報告)
ろっぷ(プロフ) - ケト るで湯煎www 大丈夫か！？w (2022年5月18日 20時) (レス) @page36 id: 7e18d3bb21 (このIDを非表示/違反報告)
那智(プロフ) - mahoratami-WTさん» ありがとうございます〜！そうです笑なるべく下手に怖く描きました (2022年5月10日 20時) (レス) id: 0ed5fe3f11 (このIDを非表示/違反報告)
mahoratami-WT(プロフ) - ガ.ー.デ.ィ.ッ.ク.フ.ォ.ン.のあの絵は那智さんが描いたんですか？とてもあの絵好きですwwなんか可愛いんですよw これからも無理せずお互いコロナに気を付けましょうね！更新楽しみに待ってます (2022年5月9日 23時) (レス) @page34 id: 87c639ac9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：那智 | 作成日時：2022年4月23日 0時
