＃２８ ページ28
『辰哉くん、昨日は、本当にありがとうございました、』
何も言わずに頭をポンポンとしてくれる辰哉くん
休憩から戻るとデスクに付箋が貼ってあった
"コピー用紙の補充お願いします"
コピー用紙って、備品庫だよね
すぐそこだし大丈夫なはず
ガチャ
ドアを開けると重なる人影があった
『ぇ、？』
翔太くんと前田さんが、キス？してる？
翔太くんが私を見た瞬間、前田さんの後頭部に手を回しより深いキスをした
なん、でっ…
オフィスまで走って戻る
なに、いまの、
ずっと、前田さんと、そういう関係だった…？
いや、そんなわけない、、
その後、翔太くんは戻ってこなかった
深「翔太、営業出たみたいだな」
『あ、そう、ですね、』
深「俺いるから、大丈夫」
そう言ってくれた辰哉くんに微笑み返すしかできない
定時から1時間が過ぎた頃スマホが震えた
渡辺 翔太まだ会社?
石原 Aはい
渡辺 翔太俺行くまで待ってて
自分が見たものは幻だったのかと思うほどいつも通りだ
翔太くんが来ることを伝えると辰哉くんは帰っていった
気付けばオフィスに残ってるのは私一人
渡「A」
顔をあげるとオフィスの入り口に翔太くんの姿
『…翔太くん』
渡「…A、別れよ」
え、？
『っ、なんで、』
渡「今日、見ただろ？」
『…』
渡「お前と付き合ってたら前みたいに遊べねーし、やっぱ俺特定の女とか無理だわ」
翔太くんの口から発せられてる言葉だと信じたくなくて耳を塞ぎたくなる
『……う、そ…』
渡「嫌がらせの件も、別に俺じゃなくても守ってくれるやつはいるしな」
なんで、なんでそんな急に、、
昨日、もう終わらせるって言ってたのって、私たちの関係のことだった？
全然分からない…
一度流れた涙はどんどん溢れてくる
でももうその涙を翔太くんは拭ってくれない
渡「はぁ、、じゃあな、」
『…っ、』
別れるなんて嫌、でも…引き留める術も持ってない
『っ、翔太くん……、
少しでも、私のこと、好きでいてくれましたか？』
オフィスを出ていこうとする翔太くんに問いかける
…これだけは聞いておきたい
今まで恋人として過ごしてきた時間は本物だったのか…
渡「好きだったよ」
…そっか、もう、とっくに過去のことなんだ、、
『…っ、ありがとう、ございました…さようなら、』
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M(プロフ) - 咲里以さん» 見守ってくださりありがとうございました！佐久間さんに追われるのがまたポイントですよね🤦🏻♀️咲里以さんとのご縁に···💐 (2022年4月30日 20時) (
レス) id: af16cad67a (このIDを非表示/違反報告)
M(プロフ) - miku mさん» ありがとうございます！憧れますよね···！佐久間さんに追われる話を書きがちになっちゃいます🥹 (2022年4月30日 20時) (レス) id: af16cad67a (このIDを非表示/違反報告)
咲里以 - 完結お疲れ様です！！私は断然！追われる派です！！！素敵なお話ありがとうございました！！花束私も待ってます← (2022年4月30日 17時) (レス) @page50 id: d6172fab00 (このIDを非表示/違反報告)
miku m(プロフ) - お疲れ様でした。私は追われる恋に憧れます。 (2022年4月30日 15時) (レス) @page50 id: b2de02ad3f (このIDを非表示/違反報告)
M(プロフ) - 咲里以さん» 初めまして！嬉しいコメントを頂きありがとうございます😭💓スローペースですが、これからもよろしくお願いします！ (2022年4月13日 17時) (レス) id: af16cad67a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：M | 作成日時：2022年3月11日 22時
