＃２６ ページ26
気付いたら辰哉くんの腕の中にいた
深「はぁ、はぁ、びびった、」
なに、が起きた？
上手く息ができない、苦しい、
深「大丈夫、大丈夫だから」
人波をかき分けて歩道の隅に誘導してくれた
スマホを耳に当てながらも背中をさすってくれている
辰哉くんの手のおかげでだんだんと呼吸が楽になってきた
深「もうすぐなべ来るから、」
返事をしたいけど、喉がキュッと締まっていて声がでない
渡「A！」
血相を変えて走ってきた翔太くんに包み込むように抱きしめられる
深「、ごめん、俺そばにいたのに…」
渡「いや、お前がいてくれなかったら、、」
深「もう今日は連れて帰ってやれ」
渡「そうする、まじで、ありがとう」
『たつや、くん、ありがと…っ、』
ずっと抱きしめてくれていた翔太くんがゆっくり離れていく
渡「ごめん、俺のせいだ」
…え？なんで、翔太くんのせい、？
渡「怖い思いさせて、ごめん」
謝ってばかりの翔太くんを見上げる
涙を拭ってくれる手は温かいのに、表情は険しいまま
到底仕事に戻れる状態ではなく、翔太くんが家まで送り届けてくれた
渡「ほんとに、俺会社戻っても大丈夫なのか？」
『大丈夫、』
渡「また電話するから」
『うん、ありがとう、』
玄関のドアが閉められた瞬間、腰が抜けたように座りこんだ
辰哉くんが腕を引いてくれていなかったら、今頃私は…
やっとの思いでリビングに移動し、ソファーに身体を預けた
もうどれほど時間が経ったか分からない
スマホに着信があり重たい身体を起こす
『もしもし、佐久間？』
佐「A？大丈夫？」
『え、っと、』
佐「ボードのAのとこ半休になってるから、なに、体調悪くなった？」
さすがに詳しくは聞いてないか、、
『大丈夫だよ、ありがとう』
佐「大丈夫じゃねぇだろ」
『え、？』
佐「言い方で分かるわ」
『…』
佐「薬とかある？ポカリとかは？あ、そんなんは渡辺さんが持ってくか
温かいもん食って、ゆっくり寝て、そんで、」
佐久間の優しさが心に染み渡っていく
『…っ、』
佐「え、ちょ、泣いてるじゃん！なんで！」
『泣いて、ない…っ』
佐「…ねぇ、もしかして、なんかあった、？」
今日あったことを話す
佐「Aが無事で、よかった、」
『…うん』
佐「…まじゆるせねぇ」
こんな怒りに満ちた佐久間の声を聞いたのは初めて、、
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M(プロフ) - 咲里以さん» 見守ってくださりありがとうございました！佐久間さんに追われるのがまたポイントですよね🤦🏻♀️咲里以さんとのご縁に···💐 (2022年4月30日 20時) (
レス) id: af16cad67a (このIDを非表示/違反報告)
M(プロフ) - miku mさん» ありがとうございます！憧れますよね···！佐久間さんに追われる話を書きがちになっちゃいます🥹 (2022年4月30日 20時) (レス) id: af16cad67a (このIDを非表示/違反報告)
咲里以 - 完結お疲れ様です！！私は断然！追われる派です！！！素敵なお話ありがとうございました！！花束私も待ってます← (2022年4月30日 17時) (レス) @page50 id: d6172fab00 (このIDを非表示/違反報告)
miku m(プロフ) - お疲れ様でした。私は追われる恋に憧れます。 (2022年4月30日 15時) (レス) @page50 id: b2de02ad3f (このIDを非表示/違反報告)
M(プロフ) - 咲里以さん» 初めまして！嬉しいコメントを頂きありがとうございます😭💓スローペースですが、これからもよろしくお願いします！ (2022年4月13日 17時) (レス) id: af16cad67a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：M | 作成日時：2022年3月11日 22時
