参考書25冊目 ページ28
ｶﾞｯ…!!!
鈍い音を立てて、身体が吹き飛ぶ
Aは、掴まれていた胸倉を離され
重力に従いその場に手を着いた
｢⋯てめぇ、何手ぇ出してんだよ｣
息こそ乱れていないものの
額にはじんわりと汗を滲ませ呟く彼
Aはよく知ったその声と背中に、大きな安心感を抱いた
『ゎ、たる……』
ｳﾗ｢A、話は後だ。坂田に連絡して医療セットと
担架持ってくるように言え｣
無駄な事は一切言わず、簡潔にそう告げる浦田
Aは言われた通りスマホを取り出し、坂田の文字を探す
ふと男子学生の方を見ると、どうやらフックを
喰らったようで、首に手を当てがい咳き込んでいた
｢ｹﾞﾎｯ！ｴﾎｯ…あーもー……何奴も此奴も邪魔邪魔邪魔！！
なんで静かにAちゃんと話させてくれねんだよ…｣
ｳﾗ(手加減すんじゃなかったな…)
ゆらぁ…と立ち上がると睨むような鋭い目で浦田を捉えた
そしてそのまま、捨て身とも言える勢いで突っ込んできた
一気に距離が縮まり殴り合いの攻防が行われる
男子学生は小柄な浦田になんの躊躇いもなく
殴りを、蹴りを、次々と飛ばしている
その顔は楽観的で、狂気的で…
Aはそれを見て、再びﾋｭｯと息を呑み2人を見つめた
｢⋯し！⋯ん！な⋯って！もしもし！！A！！｣
Aの意識を戻したのは、叫びにも聞こえた坂田の声だった
ｻｶ｢A！なぁ！返事せぇ！！｣
『悠…悠！！お願い助けて！！早く来て！かなに…
luzさんも、、私、どうしたらっ！』
ｻｶ｢落ち着けて！今どーゆー状況なん？
誰が居って、人が何人くらい要て、なんが必要なん？｣
答えやすいように、一つ一つ質問する
いくらパニックを起こしても
学年トップは伊達では無いようで、すぐに適応し
坂田の丁寧な質問に覚束無い呂律で答える
『今、今渉が男子の相手してて
かな兄ぃとluzさんと渉とその生徒と私で、
兎に角その関連の人たち、で、あと医療セットと担架！』
ｻｶ｢分かった。場所は？具体的に言えるか？｣
『1等庭地のベンチの近く！お願い、急いで来て！』
ｻｶ｢任せとき！下手な騒ぎにならんよーにな！｣
そう忠告を受けると、通話はﾌﾞﾂｯと無慈悲に切れた
どうすれば良いのか分からず、尚も攻防が続く2人に目をやった
｢はぁ、はぁ！なんだよ！！やり返せよ！
守ってばっかじゃ何にもなんねぇぞ！！！｣
ｳﾗ｢悪いすけど、そんな気ぃ短くないんで｣
｢なめてんじゃねぇぞ！！｣
そんな怒号は、今日だけで沢山のトラウマを焼き付けた…
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めい*cerw* - 更新待ってますね！ (2019年3月30日 2時) (
レス) id: 6f4d80c867 (このIDを非表示/違反報告)
夏目(プロフ) - 更新停止してますよ！このお話好きなので良かったら更新して下さい！ (2018年9月1日 22時) (レス) id: 6f15b8d456 (このIDを非表示/違反報告)
rin.rain.(プロフ) - 面白いですね！これからも頑張ってください！そらるさんもっと出してry (2018年3月20日 21時) (レス) id: 15ed3460f9 (このIDを非表示/違反報告)
れもんねこ(プロフ) - わーい！ろんさんありがとうございます！まだ出てきてくれるのでしょうか（ドキドキ 更新頑張ってください〜！ (2018年3月4日 18時) (レス) id: 032d1e69c8 (このIDを非表示/違反報告)
Dr.K(プロフ) - れもんねこさん» ろんさん了解です！コメント、リクエストありがとございます！！ (2018年3月1日 20時) (レス) id: a5d990b401 (このIDを非表示/違反報告)
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