彼は只者じゃない壱 [ハイキュー][文スト]

就寝 ページ41

✰









『…………うし、終わった。』









数枚あった書類は1時間位で片すことが出来た。









『て言うかめっちゃ静か……あぁ。』









さっきまで色々書類について聞いてきていたぼっくん達が静かだと思ったらいつの間にか夢の世界に行っていたらしい。









『全く。眠たいなら布団で寝ればいいのに……。ってあれ、赤葦君居ない。』









「俺ならここですよ。」









『うぉ、吃驚した。』









「全然びっくりしてる顔してないですよ。」









そんな事を言いながら僕の隣に座った。僕の表情筋は硬いんだ。許せ。









「これ、どうぞ。」









『お、有難う。これ、自販機のやつ？いつの間に買ったのさ。』









「Aさんが仕事してる時にですよ。」









『マジか。気づかんかった。』









赤葦君から貰った水を飲む。乾いていた喉が一気に潤う感じがする。









『ふ一、生き返った。』









「それは良かったです。………あの、Aさん。」









『ん？何？』









「………やっぱりなんでも無いです。明日も朝早いですから木兎さん達を運んだら寝ましょう。」









『……？そうだね。そうしようか。』









僕達はぼっくん達を布団に運び、自分の布団に入った。何故筋肉ムキムキ男共をお姫様抱っこしなければならないのだろうか。









『それじゃおやすみ、赤葦君。』









「はい、おやすみなさい。」









赤葦君が布団に入ったのを確認して、僕は瞼を閉じた。明日も何も起こらない事を願いながら。









「……………。」

嘘→←書類

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す