紅の赤、頬の赤 ページ15
それからしばらくして。
「できたよ」
笹山の声に目を開けた。
「…うん。いい感じ。さすが僕たちだ」
『僕たち?
「うん。顔はAのでしょ?」
『…そっか』
笹山が言った【僕たち】は、
私と笹山の二人…。
笹山の中の頭の中に今、確かに私がいたんだ…
そう思った瞬間、謎の幸福感に襲われる。
私と、笹山。
笹山と、私。えへへ。
「何笑ってんの?」
『…別に?』
この喜びを言葉にするのは難しい。
なんかこう、キューって締め付けられる感じなんだけど、
じわーって広がってるみたいな。
…言葉になってないか。
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菜々香 - ほのかさん» コメントありがとうございますー!これからも頑張ります! (2022年10月2日 18時) (レス) id: 83caede52f (このIDを非表示/違反報告)
ほのか(プロフ) - このお話すごく面白くて大好きです💕これからも投稿頑張って下さい!! (2022年9月30日 19時) (レス) @page33 id: 3929e44e96 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:菜々香 | 作成日時:2022年8月10日 11時