寝不足といたずら ページ11
駄目だ…寝不足で頭がくらくらする…
笹山…笹山…笹山…笹山…
あ、あった。ここだ。
『おはようございます…笹山…いますか？』
襖越しに話しかける。
「…兵太夫なら今作法委員会室へ向かったよ」
『あ、そうですか。ありがとうございます』
えーと、作法委員会室…
作法委員会室…
あ、長屋出ないと…
そう思って歩き始めたとき、後ろから誰かに手を引かれた。
『え』
そのまま部屋に引きずり込まれる。
これ、普段なら警戒しただろうけど、何せ今は寝不足。
頭も回らないし、体もだるい。
『誰ですか？』
もうめんどくさくなって率直に尋ねた。
「僕だけど」
『なんだ笹山かぁ。ねえ、笹山。笹山見なかった？』
と聞くと、笹山は目を丸くした。
「え？？」
『え？』
「…相当重症だね。Aが僕に用事があったんでしょ？」
『？うん』
「今なんて言ったか覚えてる？」
『え？』
「…駄目だこりゃ。ま、いいや。僕に何の用事？」
そうだったそうだった。
私は慌てて笹山に正座をする。
『笹山、お化粧教えてください』
「え、僕？」
『うん。笹山』
笹山は少し考えたあと、まあいいけど…と言いながら化粧箱を部屋の奥から取り出した。
「何で急に化粧？」
『実習でお化粧するの』
「へー…化粧できないの？」
『できるけど、復習』
「なるほど」
そんな会話をしながらも、笹山はお化粧道具を並べていく。
「さて。じゃあ始めるよ」
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菜々香 - ほのかさん» コメントありがとうございますー！これからも頑張ります！ (2022年10月2日 18時) (
レス) id: 83caede52f (このIDを非表示/違反報告)
ほのか(プロフ) - このお話すごく面白くて大好きです💕これからも投稿頑張って下さい！！ (2022年9月30日 19時) (レス) @page33 id: 3929e44e96 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：菜々香 | 作成日時：2022年8月10日 11時
